報連相(ほうれんそう)で いちばん大切なのは、「連」。

千田琢哉『私たちの人生の目的は終わりなき成長である』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2015.05.18
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多くのビジネス書で、報連相(報告・連絡・相談)の重要性が説かれている。
報告とは結果を知らせることだ。
連絡とは途中経過を知らせることだ。
相談とは事前に知らせることだ。
報告・連絡・相談は、コミュニケーションの時系列とは逆になっているのだ。
コミュニケーションは組織の血液にあたり、きちんと循環させなければならない。
中でもコミュニケーションでいちばん大切になってくるのが、途中経過を知らせる「連」だ。
コミュニケーションが苦手な人は、結果を知らせる「報」しかしない。
ところが上司にとっては、部下から「報」だけ受けても、自分に責任を被せられるだけで迷惑なだけだ。
コミュニケーション能力がごく普通の人は、結果の報告に加えて事前に相談をする。
一応「報」と「相」はできているわけだが、「ぜひ、こうしたいんですけど……」と「やってみたけどダメでした」をひたすら繰り返すだけだ。
こうした人々が集う組織は、「やってみたけどダメでした」を繰り返しながら、徐々に沈んでいく。
その一方で、成長し続ける組織に集う人は、途中経過を知らせる「連」を決して怠らない。
上司から「うるさい!」と言われるくらい頻繁に「連」を徹底して行う。
だから、多くの人たちの知恵を活かし、成果を出せる確率が飛躍的に高まる。
「連」をし続けた人間は仕事の成果を挙げていき、必然的に出世する。

「報」しかしなかった人間は上司に嫌われて、
必然的に干されていく。

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

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