成長したければ、まず、周囲から応援されなければならない。
思わず周囲が応援したいと思える存在になることができれば、成長の速度ははるかに上がる。
普通なら「納得できません」と反発してしまいそうなところを、「はい」と間髪入れず返事をして即行動に移すと、周囲は思わずひいきをしたくなる。
応援されない人間が10の労力を要するところを、応援される人間はたった1の労力で達成できる。
応援されない人間がモタモタしている間に、応援される人間は残りの9の労力を他の能力向上に使うことができる。
そうして応援されない人間はふて腐れて組織から邪魔者扱いされ、応援される人間は猛スピードで成長していくことになる。
応援されるためにはどうすればいいか。
誰もが応援したくなるような表情でいることだ。
誰だって虚勢を張って仏頂面でいる新人より、不器用でも笑顔でいる新人を応援したいと思うものだ。
都会を歩いていれば、地方出身者から道を尋ねられることがあるだろう。
その際に道を尋ねる人は、道を教わる相手を外見で選んでいる。
仏頂面の人間より、笑顔でいる人間と関わりたいからだ。
仕事もこれと同じだ。
人は嫌いな人と一緒に、いい仕事をしたいとは思わない。
それよりは、好きな人とそこそこの仕事ができればいいと考える。
だが、好きな人と一緒にやったそこそこの仕事が、
結果としていい仕事に変わる可能性は高い。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。基本に忠実に、覚悟を決めて、永遠に成長し続けるための80のルールを提案。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 年齢を重ねるほど、 時間は速く過ぎ去っていく。
- 使命をまっとうするための資質は、 すべてあなたの中にある。
- 9ヶ月間本気で打ち込んで 落ちこぼれのままなら、別の道を探す。
- 陰口を言わないだけで、 相対的に出世できる。
- いつも最初に 挙手する存在になる。
- プロになりたくないのなら、 あなたの存在は邪魔。
- 報連相(ほうれんそう)で いちばん大切なのは、「連」。
- 気遣いとは、相手にリラックスしてもらうこと。