幸せも成功も、決定者は自分

辻秀一『自分を敬え。超訳・自助論』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.02.12
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

 幸福は物やお金や地位で決まるものではない。
 それは誰もが知っているはずです。しかし、残念ながら多くの人はそれらを追い求めることで幸福を追求しています。

 別に物やお金や地位がなくても、自分自身が幸福であると感じることはできます。つまり、自分次第で幸福も手に入るし、幸福かどうかは自分自身が決められるのです。
 一を幸せだと感じるのも、一〇〇ないと幸せではないと感じるのも、その人次第です。すべては、自分が今この瞬間を幸せだと決めることができるかどうかです。

 これは成功も同じです。社会的な成功を実現するのは自分の努力次第ですが、成功そのものも自分の感じ方で決定できるのです。
 わたしが尊敬する米国UCLAの伝説のバスケットコーチ、ジョン・ウッデンは「成功とは自分自身がベストを尽くしたと満足を感じること」だと述べています。

 結果ではなく、その人の感じ方に成功があるのだとすれば、成功は自分次第ということになります。ベストを尽くしたと感じるのも自分、満足したと感じるのも自分。自分の感じ方次第で、幸福も成功も手に入るのです。

『自助論』とは?

1858 年に刊行されたサミュエル・スマイルズの代表的著作。
原題は「Self Help」。政治家、実業家、科学者、芸術家など300人を超える成功者の逸話や発言を題材に、苦難に立ち向かい、自らの手で道を切り開くことの大切さを説く。日本では一般に『自助論』として知られる。刊行後、世界各国で翻訳されベストセラーとなる。日本では、福沢諭吉の『学問のすゝめ』と並び明治期の青年層に愛読され、近代日本の形成に大きな影響を与えた。

辻 秀一 (つじ しゅういち)

スポーツドクター。株式会社エミネクロス代表。慶應義塾大学病院内科、同スポーツ医学研究センターを経て独立、現在に至る。応用スポーツ心理学とフロー理論を基にしたメンタル・トレーニングによるパフォーマンス向上が専門。セミナー・講演活動は年間200回以上。年に数回の「人間力ワークショップ」は、経営者、アスリート、音楽家、主婦、OL、教員など、日本はもとより海外からの参加者もいるほど人気を博している。 著書に35万部突破のベストセラー『スラムダンク勝利学』(集英社インターナショナル)、『禅脳思考』(フォレスト出版)、『自分を「ごきげん」にする方法』(サンマーク出版)ほか多数。

作品紹介

自分を敬え。超訳・自助論
内向型の人が自分らしく生きるための本

刊行から150余年。起業家、芸術家、アスリート…全世界の挑戦者たちを刺激し続ける不朽の名作「自助論」の精神をここに凝縮!
定価:本体1,400円+税/学研プラス

バックナンバー

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい