vol.6 リアリティを求めて。 

『浅田真央 さらなる高みへ』メイキング・ブログ

2011.03.10

 都内、某所。吉田さんとわたしは、リンクの上にいた。

 フィギュアスケートを描く以上、実際にリンクの上での感覚を、改めて知る必要があるというわけである。

 真央さんがリンクで感じている風やスピード感、目にしている風景を、リアリティのあるものとして読者に届けたい。そんな吉田さんの情熱に引っ張られ、リンクにやって来た。

 しかし、わたしは、ほとんどスケート未体験。最初は立つだけで精いっぱいだった。吉田さんのほうはというと、すいすいとリンクを周回し始めていた。

 その周回コースのなかでは、フィギュアスケート教室が開かれていた。色とりどりの衣装を着た、小学校中学年くらいの女の子や男の子が軽やかに滑り、高らかに跳んでいた。こんな小ちゃな子たちがすごい。それにしても、一般客と混じっての練習とは。聞いてはいたが、実際に見て改めて驚いた。

 休憩を挟みながらの2時間ほどの氷上体験のあと、リンク内のショップの店員さんにスケート靴や衣装についていろいろと話を聞いた。このとき見聞きした知識は、のちに小塚コーチへの取材時に役立つことになる。

 ちなみに、この氷上体験のあと、吉田さんは、真央さんが情熱を傾けているフィギュアスケートとは何か。それを頭だけでなく、心と体でもわかりたいという気持ちがさらに膨らみ、人づてに、フィギュアスケートの元女子選手に個人レッスンをお願いしたそうです。

 

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