はじめに

木村藤子『神を守り、神に守られて幸せをかなえる生き方』セレクション

更新日 2020.07.21
公開日 2017.07.31
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 本州の最北端に位置する青森県の下北半島に生まれ育ち、ふるさとへの愛着もあって、さほどの違和感も持たないままこの地で就職。その後、不思議な縁で結ばれた今の主人と結婚し、二人の子供を授かった私にとって、人生が大きく一変したのは地元で「ヘビ騒動」が起きた平成2(1990)年のことでした。

 この時、神から授かった透視力によって、行方不明になったニシキヘビが現れる場所と時間を言い当てたことが、テレビで放送されて全国的に私の名が知れわたり、はからずも〝青森の神様〞、〝ヘビの神様〞などと称されるようになったのです。
 それ以降、まるで大津波が押し寄せてくるが如く、待ったもきかないまま、突然生活上の何もかもが変わってしまい、全国各地から訪れる相談者の方々との接触が昼夜関係なく始まりました。
 異常なまでの忙しさと緊張感から抜け出すことができず、神との交流に対する責任感だけでただただ無我夢中で励む日々が長く続く中、神が私の乳がんを指摘し、「あまりに急に使い過ぎた。神の全責任において元に戻す!!」と言われ、神様のおかげで末期の乳がんが無事改善し、生かされたこともありました。
 そんな中、30年以上に及ぶさまざまな土地柄の人々との出会いが、私に一つの大きな気づきを与えてくれました。
「自分はなんて世情に疎く、情報が遅れているのか!」を痛感し、自分自身の知識不足にハッとしたのです。
 仕事が忙し過ぎて新聞もテレビも一切見ず、ふと気づいたら、当時の人気歌手の名前や社会の出来事もまったく知らないまま、完全に時代に取り残されていたのです。
 家の中も「主婦」がいない家と化していたのに、文句も言わずに我慢してくれていた家族たち……。
 自分の知識不足に気づいた私は、ろくに食事さえ摂る暇もなく、誰にも言えなかった年月の辛さと苦しみをバネにして、自分を変えようと思い立ちました。
「このままで一生終わってたまるものか!!」と。
 それからの私は、あらゆる分野の本を読みあさり、仕事で出かける時は、飛行機や新幹線の待ち時間さえ惜しんで読書三昧。宿泊先のホテルでも少しでも時間があれば本を開き、家で眠る前にも必ず読書の時間を取るようにしました。
 また、いろんなテレビ番組を片っ端から録画してビデオを見ながら学び、気づくと朝方になっていた日も多々ありました。
「いつ寝ていつ起きているかわからないので、連絡を取る時に困る」と言われたこともありましたが、そんなふうに私自身が知識の遅れを取り戻そうと必死になっていたことが、大きな発見に繋がったのです。
 人の苦しみや悩みを神から聞き、良い方向に進んでもらうためには「知識を得ることである」と痛感したのです。
「苦しみの原因は知識不足」のゆえ、解決できなかったり、自らが苦しみを招いたりするのであって、これが「因果を作る」ということです(主婦と生活社『因果の法則』参照)。
 気づきや知識の大切さについては、これまでの拙著の中でも度々述べてきましたが、そもそもなぜ私がそれを皆さんにお伝えしようと思いたったのかというと、見えない神との交流を通して、私自身が気づかされたとても大切なことだったからです。
 そして、今、皆様にお伝えしたいこと──それがタイトルにもある、「神を守り、神に守られる」ことの大切さです。

(※この連載は、毎週月曜日・全8回掲載予定です。次回は、8月7日掲載予定です。)

 

木村 藤子 (きむら ふじこ)

1947年、青森県出身。地元で有名だった霊能者の母のもとに生まれる。

高校卒業後、信用組合につとめるが、30代の時に神の声を聞き、霊視・透視能力を授かる。
1990年、青森県むつ市内のデパートで開催された爬虫類ショーのニシキヘビが逃げた際、ヘビの居場所と見つかる時間を正確に透視。このヘビ騒動が全国に報道されたことから、「ヘビの神様」「青森の神様」と呼ばれ、一躍有名に。現在、霊能者として日々多くの人の悩み相談に応じている(一男一女の母親でもある)。

著書に『「気づき」の幸せ』『あなたを変える「気づき」』『幸せをつかむ 気づき暦』(以上、小学館)『幸せの絆』『幸せの風が吹いてくる』『幸せの詩が聞こえる』『神様が伝えたいこと』『母であるあなたに気づいてほしいこと』『気づく力』『新・気づく力』『木村藤子神様の言魂カード』『「本当の自分」に気づく本』(以上、主婦と生活社)『幸せを呼び寄せる30の「気づき」』『すべての縁を良縁に変える51の「気づき」』『幸せの「気づき」相談』(以上、新潮社)『子育ての気づき〜母親編〜』(竹書房)『すべての「別れ」は幸せのためにある』(KADOKAWA)『幸せになるための「気づき」の法則』『神様に愛される生き方・考え方』『幸せになる人の心がけ・心がまえ』『あなたが、ここに生まれてきた理由』『魂のシナリオどおりに生きていますか?』『この出会いは魂が選んだこと』(以上、学研)などがある。

 

作品紹介

神を守り、神に守られて幸せをかなえる生き方

この世に生まれてつらい現実に直面したとき、あくせくすることなく神様にゆだねることで、心やすらかに生きる方法について紹介。

定価:1,200円+税/学研プラス

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