みなさん、こんにちは。宮古島の鑑定士・上地一美です。
　自然豊かな宮古島で、日々、日本各地から寄せられるさまざまな悩みと向き合い、相談者の人生を、よりよい方向へと動かすお手伝いをしています。
　今まで書いてきた本でもお話ししてきましたが、すべての悩みの答えは、すでに、その人自身のなかにあります。
　私は、ご本人が聞き取りにくくなっている「内なる声」――魂のメッセージをとらえるお手伝いをしているだけ。霊視という能力を使うこともありますが、それも、相談者が自分でフタをしてしまっている自身の魂の声に、外からアクセスする一手段に過ぎません。

　本来なら、誰もが魂のメッセージを受け取る「直感」が備わっている。ただ、自然から切り離され、さまざまなストレスにさらされているうちに、その本能が働きにくくなっているのです。
　誰もが、今からちょっとでも直感をみがき、取り戻すだけで、どれほど生きることが楽になるか、そして、どれほど幸せに満たされることか……。
　そんな思いから、直感をみがいて幸せになる方法を、いくつかの本を通じてお伝えしてきました。
　本書（※『直感で人生をよりよい方向へ動かす』）では、とくに「困難」というものに焦点をあて、「直感をみがいて自分を守る方法」をお伝えしていきたいと思います。

　魂は、つねに自分の人生をよりよい方向へと動かそうとしてくれています。
　直感は、その魂のメッセージを受け取る意識の器のようなもの。魂も直感も、絶えず自分を見守り、幸せへの道しるべを示そうとしてくれているのです。
　では、「直感をみがいて自分を守る」というと、どういうイメージを持ちますか？
　急に危険察知能力が高まって、事故や病気を防げるようになることでしょうか。
　それとも、あらゆる不運をはねのけ、幸運ばかりがめぐってくるようになることでしょうか。
　じつは、どちらも少し違います。
　直感をみがけば、たしかに、「何か起こりそう」と危険を察知したり、「なんか嫌だな」と不運を避けたりする感覚は強くなるでしょう。
　でも、だからといって、あらゆる困難を避けられるようになるわけではありません。
　なぜなら、事故や病気、不運もまた、魂が自分の人生に書き込んだ「シナリオ」の一つだから。つまり、魂は何か大切なメッセージを自分自身に伝えようとして、その出来事を起こしているということです。
　大切なのは、いかに困難を避けるか、ではありません。
　いかに困難に込められた魂のメッセージをとらえるか、ということなのです。

「直感をみがけば、もうつらい思いは一切しないでいいんだ」と思っていたとしたら、少しがっかりしたかもしれませんね。
　でも、何事も「魂が人生に書き込んだシナリオ」なのだと、そう思えるようになると、「困難」との向き合い方が、ガラリと変わります。
　ものの見方、考え方が変わり、行動が変わります。
　ひとことで言えば、生き方そのものが変わってしまうのです。
　その変化とは、とりもなおさず、苦しみや悲しみをかなり軽減し、自分をより幸せにする変化と言っていいでしょう。
「もう、つらい思いは一切しなくていい」のではありませんが、確実に、人生は好転するというわけです。

　すべての出来事には、魂が込めた「意味」があります。
　その魂のメッセージを直感で感じ取ること、そして魂が込めた意味を正確にとらえる生き方をすることこそが、本当に自分を守り、幸せへと導いてくれます。
　そう、「直感をみがいて自分を守ること」は、過去にもお話ししてきた「直感をみがいて幸せになること」と表裏一体になっているのです。

上地 一美 (うえち かずみ)

沖縄県宮古島市出身。霊能者。フジテレビ系「金曜日のキセキ」にレギュラー出演をし、未来が見える「未来鑑定士」として評判となり、1万通を超える相談内容が寄せられる。現在は沖縄県宮古島で個人鑑定を行なっているが、常に3ヶ月先まで予約が取れない状況。著書に『未来への階段』（主婦と生活社）、『直感をみがいて幸せになる』『幸せを一気に引き寄せる　直感のみがき方・使い方』（学研プラス）がある。

＊公式ホームページ＊
http://jelly-beans.jp/

作品紹介

バックナンバー

• 魂が道を作ってくれる
• 「直感をみがくと、困難がゼロになる」わけではない
• 魂の声を聞こえにくくする二つのもの

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