仕事が速い人は 嫌いな上司を使いこなす 仕事が遅い人は 好き嫌い重視で敬遠する

午堂登紀雄『仕事が速いお金持ち 仕事が遅い貧乏人』セレクション

更新日 2020.07.20
公開日 2016.09.23
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 仕事が速い人は、自分の所属する会社が持っている経営資源を徹底的に利用して成果を出そうとします。
 自分が動きやすくなる、あるいは成果が上がると踏めば、無能な上司ですら利用するという合理的な発想ができます。つまり、上司が持つ権限、人脈、肩書が持つパワーを、自分のカードとして使おうということです。

 あなたも感じているかもしれませんが、上司は必ずしも上司たる器を持っているとは限りません。
 むしろ上司としては不完全で、指示はテキトー、言ったことをコロコロ変える、ときどき無茶振りをする、決断やレスが遅い、言葉遣いが失礼、などなど、むしろ「バカじゃねえの?」と不満を持つ場面が少なくないはずです。

 しかし仕事が速い人は、どんなに嫌な上司であっても、営業をかけている取引先とのクロージング(契約)に効くと判断すれば、その上司を商談に連れていきます。 
 顧客からのクレームがあればすぐに上司に報告し、早い段階から上司を巻き込んで対処してもらったり、責任をかぶってもらうという手も使います。

 仕事が遅い人は逆に、上司を自分の感情で判断します。上司を経営資源としてではなく、好き嫌いで見ているのです。
 だから好きな上司とは積極的にコミュニケーションを取るものの、嫌いな上司とは距離を置こうとします。だから上司の当たり外れに翻弄されやすく、職場での居心地やストレス量も上司に左右されてしまいます。
 そしてそれは当然ながら、自分が出せる成果にも影響します。会社員である以上、どんな上司であれ、ほどよくつきあい、上手に巻き込んだほうが、何より自分自身が仕事で成果を上げやすくなるものです。つまり、バカ上司でも自分の利益のために利用すればいいということ。

 もちろん私たちは人間である以上、感情が入り込むのはやむを得ません。
 しかしその感情を、自分が有利になるためにコントロールできるか、あるいは感情に支配されてしまうのか……。
 どうしようもないバカ上司に対する感情の抑え方としては、「上司はヒトではなく、単なる道具」として見る方法があります。
 ヒトではないので、何を言われても心の中ではスルー。ハイハイと返事はしてあげるから、その代わり上司が持っている肩書という道具は利用させてもらうよ。形式として上司に報告や相談はするけど、それは上司のためではなく自分のため。コイツをどう使えば自分の最大のメリットになるか、だけを考えるのです。
 相手を人間としてつきあおうとか、「なぜこんなことを言うのか」と理解しようとは思わないことです。その上司もいずれ異動することもありますしね。
 もうひとつは、「上司を見下す」という方法もあります。「みんなから嫌われて気の毒な人だから、私がマメに報告してやるか」「能力なくてかわいそうだから、相談し判断させて花を持たせてやるか」という発想で仕事をすれば、いちいちムカつくことも減るというものです。しかしこの場合、思考が態度に出ないように注意が必要ですが。
 いずれにせよ、上司を利用するのは部下の権利でもあります。その権利を感情で放棄するのはとてももったいないと言えるでしょう。

午堂 登紀雄 (ごどう ときお)

1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。

 

作品紹介

仕事が速いお金持ち 仕事が遅い貧乏人

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