「どうしたら人生を
変えることができますか」
そんな質問をする人は多い。
もっともなことだと思う。
誰だって今よりいい人生にしたいと思っているし、誰もがそのコツを知りたい。
だが、人生は変えるものではなく、変わるものだということを知っておこう。
自力で変えようとしても、人生なんてそう簡単に変えられるものではない。
「変えよう」「変わらなくては」と切羽詰まった精神状態でいるより、成すべきことを成して、後は放っておくというのが望ましい。
「成すべきことを成す」というのは、良心に基づいて自分に言い訳できないくらいに下ごしらえをしておくことだ。
「こんなにがんばったのに、今日も変わらなかった」と考えると、つらくなってしまう。
「また、がんばりが貯金できた」と考えると、継続してやっていける。
継続して貯金していれば、忘れた頃に「こんなに貯まったの?」と感じるように、人生の変化も突然やってくる。
だが、その突然は下ごしらえをしていた人にしかやってこない。
下ごしらえの貯金というのは、コップに水を注ぎ続けるイメージだ。
下ごしらえの貯金が一杯になった瞬間に、溢れてくるのが人生の変化だ。
一度溢れると、変わろうという意識がなくても勝手に変わっていく。
変わり続けている状態が、心地よくなってくる。
力んで変えようとせず、
淡々と下ごしらえをしていこう。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、自分を変える本。(文庫版)
君の決意を支える63の言葉のサプリ
自分を変える秘訣は1%ずつ、100回かけて変わっていくこと…。20代、30代のカリスマ・千田琢哉の人気作、待望の文庫化!
定価:552円+税/学研プラス
バックナンバー
- 物を捨てると、 年収が上がる。
- 仕事とは、人間を研究すること。
- みんなが見ている方向ではなく、 見ている人を見る。
- 相手に「ありがとう」を 強要する挨拶は、いやらしい。
- 「義務」という文字を、すべて「権利」に置き換えてみる。
- 常識を捨てる 快感を知る。
- 100%変えようと力むと挫折する。 1%ずつ100回変えよう。
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