仕事は抜群にできるけど、ちょっと苦手な先輩はいないだろうか。

仕事ができる人は、
たいていひと癖もふた癖もある。

　実はこの人たちのふとしたひと言が、あなたの人生を決定づけることがある。
　私自身の人生を振り返ってみても、ひと癖ある先輩に褒められたことによる影響は大きい。
　ひと癖ある先輩は、余計なことを言わない。
　その代わり、ひと言の重みは大きい。
　ひと癖ある先輩は、世の中は「言っても言わなくてもどちらでもいいこと」ではなく、「言わなければならないことと言ってはならないこと」しか存在しないと考える。
　言わなければならないことの１つに、才能をきちんと認めることが挙げられる。
　ひと癖ある先輩は、自分自身が実力で伸し上がってきたために、才能の大切さを熟知している。
　ひと癖ある先輩も昔、自分自身が才気溢れる恩人に認めてもらった記憶があるから、自分も他の誰かに恩返ししようとする本能がある。
　余計なお世辞や社交辞令を口にしない分、本当に認めた場合のみ褒める。
　八方美人で甘い先輩の話には、それほど熱心に耳を貸す必要はない。
　なぜなら、八方美人はいつでも八方美人だから、寂しくなったらまた相手にしてもらえるからだ。

ひと癖ある先輩は、
同じことを何度も言ってくれない。

　チャンスは１回限りと心得て、覚悟して耳を傾けることだ。