人が一番望むこととは何だろうか。
それは、大切な人から認められることだ。
自分にとって大切な人から
「生まれてきてくれて、ありがとう」と真剣に言われると、
人は体中の細胞がエネルギーで満ち溢れる。
換言すれば、これと逆のことをされた時が一番辛い。
大切な人に認めてもらえないために、ほかに認めてくれる人を探す。
これが浮気だ。
今も昔も男女の浮気は盛んだが、その根本は、
認めてくれる相手を探し続けていることなのだ。
相手が浮気しているとわかった途端、
怒り心頭に発して罵詈雑言を浴びせる人は多い。
だが、これでは相手の心はますます離れていく。
浮気されるのは誰もが辛い。
だが、浮気している相手も本当は辛いのだ。
もしも浮気した相手を自分のもとに戻したかったら、“急がば回れ”だ。
出逢った当初のことを思い出して、
きちんと相手を認めるようにするのだ。
「生まれてきてくれて、ありがとう」と心で唱え続ければ、
きっと想いは伝わる。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
怒りは人間に必要な感情であり、怒っても恥じる必要などはない。怒りと上手に付き合い、ともに乗り越えていく方法を教えよう。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
- 怒りを克服した人から、 出世していく。
- ひと言多い同僚には、 力強く「なるほど」。
- 器を大きくするためには、 器の小ささを認めること。
- 食欲・性欲・睡眠欲が 満たされている人は、キレない。
- 怒りは、知性で逸らす。
- 怒鳴り続けると、寿命が縮む。
- 怒りの根っこは、恐怖。
- 怒鳴る人は、支配される。
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