「彼女(彼氏)いるの?」と、聞かない。

千田琢哉『現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.10.19
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

「いいな」と思った相手に、すぐに「彼女(彼氏)いるの?」と聞く人がいる。
この瞬間、チャンスを失っている。
彼女(彼氏)がいてもいなくても、好きになった事実は変わらないのだから、
そのまま姿勢を変えずに話し続ければいいのだ。
ひょっとしたら相手はあなたのほうが好きになって、
現在交際中の相手と別れるかもしれない。
だが、それはあなたの責任ではなく、自然の摂理なのだ。
人は誰でも、
一番好きな相手と交際したいと思う生き物だ。
ところがすぐに「彼女(彼氏)いるの?」と聞いてしまったら、
その瞬間に距離ができてしまう。
こんなふうに、運命の出逢いを次々に逃している人は意外に多い。
素敵な相手と出逢って、すぐに「結婚しているの?」と聞く人も同じだ。
「結婚しているの?」といきなりやらかしてしまうと、
相手はイエスかノーで現状を言わざるを得ない。
結婚していれば、その時点でゲームオーバーということになる。
ところが、
あなたからわざわざ結婚のことを聞かなければ、
次にまた会えるチャンスが巡ってくる。
今の世の中、結婚して2年も経過すれば、
半数以上の夫婦は離婚を考えたことがあるものだ。
そのうちに「実は結婚していたんだけど、最近離婚した」と
相手から切り出されるかもしれないのだ。
以上は架空の話ではなく、数々の実話を抽象化してまとめたものだ。
だから、惚れた相手には決して自分から「彼女(彼氏)いるの?」などと聞かず、
あなたはひたすら口説いていればいい。
惚れた相手に、自分から「彼女(彼氏)いるの?」と聞いてくるズレた輩のおかげで、
そう言わないあなたにチャンスが巡ってくるというわけだ。
改めて、少し考えてみてほしい。
あなたが「いいな」と思うほどの相手に、
そもそも彼女(彼氏)がいないわけがないではないか。
いい男やいい女には、相手がいて当たり前だという前提で惚れることだ。
いい男やいい女に相手がいないのは、社交辞令で嘘をついていると考えていい。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。

「予定調和」の日常を捨て、毎日を進化し続けるための52のリスト。仕事、恋愛、人生…、最近たるんできたなと思ったら読む本!
定価:本体1,200円+税/学研プラス

バックナンバー

関連コンテンツ

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい