つまらない人間には、勇気を持ってちゃんと嫌われる。

千田琢哉『現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.10.12
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あなたは学校の先生から「誰とでも仲良くしなさい」と洗脳され続けてきた。
あなたは親から「誰からも好かれる人間になりなさい」と洗脳され続けてきた。
だが、それらの教えはあなたを幸せにしてきただろうか。
むしろ、あなたを苦しめてきたのではないか。
なぜなら、誰とでも仲良くするのは自然の摂理に反する行為だからである。
古今東西の歴史書をひもといてみればいい。
人にはすべて序列があり、
同レベル同士でしか親しく
できないようになっているのだ。
たとえば学校でも、何か特別な能力や魅力がない限り、
たいていは成績が同じくらいの人間でグループを構成しているものだ。
優等生は優等生同士、凡人は凡人同士、劣等生は劣等生同士で群がっており、
お互いに目に見えない分厚い壁で仕切られているのだ。
劣等性が優等生のグループにうっかり入ろうものなら、強い違和感を抱くはずだ。
凡人が優等生のグループに入ろうとしたり、
凡人が劣等生のグループに入ろうとしたりしても、それは同じことだ。
社会に出てからきちんと理解しておかなければならないのは、
つまらない人間には勇気を持ってちゃんと嫌われることである。
八方美人になってはいけないのだ。
うっかり楽な道に逃げて八方美人になると、
すぐにそこにつけ込むつまらない人間が殺到してくる。
つまらない人間が寄ってくると、
あなたも同様につまらない人間になっていく。
「つまらない人間を見下してはいけないのでは?」という心配は要らない。
放っておけば、つまらない人間はつまらない人間同士で、
仲良く群がっているからだ。
平社員は平社員同士で群がり、中間管理職は中間管理職で群がる。
社長の友人は社内には存在せず、別の会社の社長であったりするはずだ。
間違っても大企業の社長が自社の平社員と一緒に群がって、
「この会社、超ムカつく〜」と愚痴を言い合うことはない。
格下の人間には畏れられてさえいれば、嫌われても別に構わないのだ。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

現状を破壊するには、「ぬるま湯」を飛び出さなければならない。

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