自分の使命は何かを真剣に考え続けている人は多い。
せっかく生まれてきたのだから、自分の使命を知って幸せになりたいと考えるのは当たり前だ。
あなたにはぜひ、自分の使命に気づいて幸せになってもらいたいと思う。
だが、自分の使命に気づく前に、まず知っておきたいことがある。
それは、使命をまっとうするための資質は、すべてあなたの中に存在しているということである。
使命を探す前に、自分の資質を知っておくことが大切なのだ。
自分の資質と聞いて、難しく考える必要はない。
義務教育を終えていれば、誰でも自分の資質くらいは知ることができる。
たとえば、作文を書くたびに先生に褒められたという人は、文章を書くことの周辺に資質があるということだ。
図画工作の時間のたびに常軌を逸するほどの集中力を発揮したという人は、モノづくりの周辺に資質があるということだ。
勉強も運動もできなかったけれど口が達者で人気者だったという人は、話すことの周辺に資質があるということだ。
どこか遠くにある高尚な使命を探し回る前に、自分の資質を思い出すことが、使命を知るためには欠かせない行為なのだ。
誤解して欲しくないのは、資質は今から努力して作るものではないということだ。
資質はすでにあなたの中に備わっており、これから磨き込んでいくものだ。
綺麗事ではなく、誰の中にも
ダイヤモンドがあるというのは本当の話だ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。基本に忠実に、覚悟を決めて、永遠に成長し続けるための80のルールを提案。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
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- 9ヶ月間本気で打ち込んで 落ちこぼれのままなら、別の道を探す。
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