同期の中でダントツに成長する簡単な方法がある。
上司や先輩から「これやってくれるヤツいるか?」「何かいいアイデアはないか?」
といった質問をされたら、真っ先に挙手することだ。
とにかく最初に挙手する癖をつけてしまうのだ。
最初に挙手すると、いいことが2つある。
まず、目上の人にあなたのことを憶えてもらえる。
どんなに優秀でも、記憶に残らない人間は応援されない。
たとえ嫌われてでも、記憶に残った人間が勝ちだ。
多少図々しいと思われてでも、目上の人の記憶に残ることによって、えこひいきしてもらえるかもしれないのだ。
次に、最初に挙手するため、必然的に頭の回転が速くなる。
なぜなら、並みいるライバルの中でいつも最初に挙手するには、考える前に挙手しなければならないからだ。
挙手した後で、初めて考えるのだ。
挙手してから当てられるまでの約2秒間で考える訓練をしておくと、どんなに鈍い人間でも賢くなれる。
仮にありきたりなアイデアしか言えなくても、誰からも咎められることはない。
なぜなら、最初に挙手しているため、比較対象が誰もいないからだ。
もちろんあなたには、最初に挙手して、ダントツのアイデアを出してもらいたい。
そのためには、日頃から圧倒的な読書をしておくことだ。
読書して知恵をストックしておくと、
挙手したくてムズムズしてくるはずだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
20代のカリスマ・千田琢哉が贈る新感覚エッセイ。基本に忠実に、覚悟を決めて、永遠に成長し続けるための80のルールを提案。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
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