「頑張れる子」が身につけている7つの習慣

和田秀樹『12歳までが成功のカギ!「頑張れる子」の育て方』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.05.22
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 人は一朝一夕に変わることはありません。それは子どもでも同じです。先ほど頑張れる子には、毎日の小さな成功体験の声かけ習慣が必要と言いましたが、そのほかにも毎日の習慣を変えることにより、わが子を頑張れる子にすることは可能です。
 ここで、「頑張れる子」が身につけている7つの習慣と、身につけるための方法をまとめてみましょう。

1、競争意識をもち、勝利に向かって努力できる
 ライバルたちに負けたくないという負けん気は、向上心を生み出すよい原動力になります。塾やスポーツ教室など、競争ができる環境を親が積極的に用意してあげてください。

2、目標を強く意識して、やり通す
 山中教授のように、強く心に刻んだ目標、こうなりたい・こんな成果を手に入れたいというヴィジョンをもつこと。子どもにも将来の夢はあるはずです。そんな夢をおおらかに親子で語ってみたり、絵に描いてみるのはよいことです。そして、毎日少しずつでいいので、継続していくことです。

3、失敗を恐れない挑戦心がある
 まじめで比較的何でもそつなくこなすタイプの子の中に、極端に失敗を恐れる子がいます。たとえば料理など、ちょっとハードルの高い作業にトライさせてみましょう。失敗しても、それまでの過程をほめて努力を認めてあげて、「失敗しちゃったけど、次に頑張ればいいんだよ」と励ましてあげましょう。失敗が怖くなくなれば、挑戦する気持ちが芽生えてきます。

4、周りと違っても、自分の意見をはっきり言える
 日本の社会は、同調圧力が強く、学校でも空気が読めないと仲間はずれにされたり、いじめられたりすることがよく起こります。しかし、クラスメイトや友だちに同調しているだけでは、自分の納得のいく結果は得られません。周りに反対されても堂々と自分の意見を言えるのが「頑張れる子」です。わが子がいじめを受けたり、けんかをしたときなども、そうした観点からのサポートが必要です。

5、“アウェー”に負けない、ストレスに負けない強い心をもつ
 自分のいつもの領域以外で、ちょっと萎縮してしまうのは大人でもあることです。経験の浅い子どもであればなおさらですが、この経験が人を強くします。たまには単発の習い事など、知り合いや仲のよい子がまったくいない、アウェー(敵地)の環境にわが子をつれていくこともいい経験になるでしょう。どんな環境であっても臆することなく、自分の意見を述べられるような強い心が芽生えます。

6、仲間と協力できるコミュニケーション能力がある
 何か問題が起こったときや、課題を与えられたとき、それを解決するには努力することが必要ですが、すべてを自分ひとりで考えて解決しなくてもいいのです。わからないことや、よりよい方法について、自分よりもよく知っている人に聞けばいいのですね。子どもキャンプなど、仲間だけで行動し、問題解決する場を積極的に経験させてあげてください。仲間と協力できるコミュニケーション能力は、後々大きな強みのひとつになります。

7、失敗したときに、同じ失敗を繰り返さず、そこから勝つ方法を学べる
 失敗をするのは悪いことではありませんが、そこから何かを学び、次は別のアプローチをするべきです。わが子が勉強や運動で失敗したときは、親子でその原因と解決法を考えて、次のチャレンジにつなげましょう。同じ失敗を2回以上繰り返すとダメージが大きいので、失敗の後は、成功体験を味わえるように親がサポートしましょう。

 どうでしたか。わが子が成長した姿がイメージできたでしょうか。この際、親自身が「こういう子に育てたい」という理想像をしっかりもっていることが大切です。確かな理想像があれば、それを基準に子育て方針も自ずと決まるでしょう。「頑張れる子」にするためには、親もしっかりと考えて育児を行わなければならないのです。

和田 秀樹 (わだ ひでき)
1960年大阪府生まれ。精神科医・教育評論家。東京大学医学部卒。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学等を専門とする。受験アドバイザーとしても精力的に活動し、志望校別勉強法の通信教育・緑鐵受験指導ゼミナールを主宰。東京大学をはじめとする難関大学に挑戦する受験生を指導している。映画初監督作品『受験のシンデレラ』がモナコ国際映画祭最優秀作品賞を受賞するなど、文化面でも幅広く活躍中。

作品紹介

12歳までが成功のカギ!「頑張れる子」の育て方

どんな環境でも心が折れずに立ち上がる、「頑張る子」の育て方を、教育評論家・心理学者の和田秀樹氏が本音でコーチ!
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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