電話より、メールで仕事のやり取りをすることが多くなって久しい。
送信するメールの内容で、ビジネスが決まることもあれば、破談となることもある。
電話より、メールで恋愛や友情のやり取りをすることが多くなって久しい。
送信するメールによって、人間関係が深まることもあれば、反対に崩壊することもある。
私のパソコンには連日多数のメールが届けられるが、返信したくなるものとそうでないものに分かれる。
私自身も前年にいただいたメールを参考にして、「これは面白い!」と直感した文面を参考に、毎年のようにメールの型をコロコロ変えていた時期がある。
真面目な型のかしこまったメール、ちょっとくだけたメール、超シンプルメールといったように。
面白いのは、それぞれのメールに応じて、人脈や相手の反応が大きく変わっていったことだ。
かしこまったメールを送り続けた年には、かしこまった人に囲まれた。
くだけたメールを送り続けた年には、ゆるい人に囲まれた。
シンプルメールを送り続けた年には、仕事ができる人に囲まれた。
つまりメールを変えることによって、周囲の人脈を変えることができるのだ。
シンプルメールの究極の形は、件名に10文字以内で要件をまとめて送信するだけだ。
「件名:新企画OKです!/千田琢哉」
「件名:吉報拝受しました/千田琢哉」
こんな感じで、本文は白紙だ。
もちろんそれを送る相手とは、それなりの信頼関係ができていなければならない。
送った相手は「千田琢哉のメールは3秒以内に読み終わる」と知っているから、 他の長文メールより優先して〝横入り〟できる。
だから、とんとん拍子で仕事が進み、3分以内に打ち合わせが終わってしまうことも多い。
恋愛メールも同じで、久しぶりの超長文メールよりは、毎日のシンプルメールのほうが長続きしやすい。
以上を踏まえた上で、あなたに送られてくるメールも参考にしてみよう。
幸せを感じるメールを送ると、相手もあなたも幸せになれるのだから。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
info@senda-takuya.com
■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
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