冴えない同性同士で群がって、愚痴・悪口・噂話をしない。

千田琢哉『今日が、人生最後の日だったら。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.02.03
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 ここでは向上心ある女性に、ぜひとも「いい女」になれる情報を提供したい。
 男性が、オンナゴコロの研究をしながら日々挫折を繰り返しているように、女性の側もオトコゴコロを少しは知っておいたほうがいいだろう。
「いい男」が女性を見て「こりゃダメだ……」と幻滅するのは、女同士で群がって騒いでいる集団である。
 特に女性が3人以上群がると、愚痴・悪口・噂話になると相場は決まっている。
 必ずその場にいない誰かを生け贄にして、その生け贄の話題に終始するのだ。
「そういえば千田さんてさぁ……」と誰かが歪んだ顔で口火を切ると、「……」には決して美しい言葉は入らない。

「悪い人じゃないんだけどね……」の「……」には、
いかに悪い人かの演説が延々と続く。

「悪い人じゃないんだけどね……」は、「私は決して悪口を言うような女ではありません」という、セコい自己保身なのだ。
 生け贄はたいてい30分置きに交代し、1時間で2人、2時間で4人、3時間で6人……、カフェに長居しながら、延々と愚痴・悪口・噂話に明け暮れるのだ。
 どんなに超一流ホテルのラウンジでも、女性3人組にお洒落な人はいない。
 女性は3人組になると100%大騒ぎして、周囲の人たちをウンザリさせる。
 ホテルのラウンジでカッコいい女性は次の2人だ。
 まずは、独りで颯爽と現れて、静かに本を読んでいる女性。
 本を読んでいる知的な女性の横顔はいつも美しい。
 そして、素敵な男性とふたりきりで幸せそうに話している女性。
「ああ、この笑顔が世界を変えていくんだな」と惚れ惚れする。

 いい女になりたいなら、
 同性同士で群がって騒がないことだ。

 どんな美人であっても、群れて騒いでいるだけで、美人に見えなくなってしまうから損だ。
 どんな美人であっても、群れて騒いでいるだけで、男性から声はかけられないから損だ。
 男性には、群れて騒ぐ女性に対する嫌悪感が本能として備わっている。
 だから、いい男にモテたければ、女性は独りでいるしかない。
 群れている間は「非モテタイム」だから、まさに寿命の無駄遣いだ。
 群れて愚痴・悪口・噂話をしている間は、誰もがずっと醜い表情をしている。
 日々醜い表情の筋トレをしているのだから、ブスになってますますモテなくなるのだ。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

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