一度でも一緒に仕事をすると、相手の力量や人間性が非常によくわかる。
本当に仕事とは深いものだ。
仕事を通して人間関係で悩んでいる人は多いが、ここでアドバイスをしよう。
一度仕事をして「あ、この人はハズレ」と直感したら
二度と関わらなくていい。
これほど単純なことなのに、なかなか気づかなかったり、気づいても行動しない人が多い。
こう言うと必ず、こんな反論が返ってくる。
「そんなこと言っても、嫌いな人とも一緒に仕事しないと食べていけません!」
けれどもそれは、嫌いな人と一緒に仕事をしないから食べていけないのではなく、仕事ができないから食べていけないだけなのだ。
このあたりで、ハッキリさせておかなければならない。
なぜ、仕事ができるようになったほうがいいか。
それは、嫌いな人と一緒に仕事をしなくてもいいようにするためなのだ。
なぜ、成功してお金持ちになったほうがいいか。
それは、嫌いな人と関わらなくてもいいようにするためなのだ。
多くの成功者やお金持ちは、名もなく貧しい頃から、ある真理に気づいている。
それは、ハズレの人や店とは距離を置くことで、人生のステージが上がっていくということだ。
すると、こう言う人がいるだろう。
「何度か会ってみないと、人間なんて簡単に理解できるものではない」
「何度も通ってみたことで、その店の良さがわかることもある」
正論に聞こえるが、私にすれば、その時間は寿命の無駄遣いでしかない。
何度も会ったり通ったりしないと理解できないようなものに時間を費やすよりは、一回で惹かれたものに時間を費やすほうが、断然効率は高いのだ。
普段から一回で惹かれた人や店に囲まれていると、ハズレの人や店なんてすぐに判断できるようになる。
仕事の人間関係で悩んでいる人は、ハズレの人や店に深くハマってしまう。
ハズレの人や店というのは、同じようなハズレの人や店と群がっているものだ。
だから、ハズレの人や店と関わるほど、あなたの体質もハズレになっていく。
直感で嫌悪感を抱いたら、
もう自分からは関わらないことだ。
ハズレの人には関わらないと決めるだけで、随分心が軽くなるはずだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
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