「仕事をしようと思ったら何かを片づけたくなるんですよ。これは逃避じゃないですか」と心配する人がいます。
そんなことで自己肯定感を下げたり、罪悪感を持たなくていいのです。
片づけることが、仕事です。
一般に「仕事」と「片づけ」は別物というイメージを持ちがちです。
「仕事を片づける」という言い方があるように、文字どおり、大半の仕事は目の前にあることを片づけていくことです。
「仕事の前に片づける」とか「仕事が終わってから片づける」ということではないのです。
机が片づいている人は、仕事ができているという状態です。
机が散らかっていて、しょっちゅう探し物をしている人がいます。
未決の書類が、ペンディングの箱に山積みになっています。
結局、その人は仕事をしていないのです。
「片づけ」イコール「仕事」です。
「机が散らかっている人のほうが、ちゃんと仕事をしている感がある」と言うのは、勘違いです。
「散らかっていること」と「仕事をしていること」は、違うのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
片づけられる人は、うまくいく。
人生を変える「捨てる」習慣65
片づけられる人は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「捨てる」ことで、人生が変わる65の方法を紹介する。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 片づいている人は、 誘われてすぐ出かけられる。
- 「少し足りない」が、ぜいたく。
- 安いから買ったモノには、 愛がない。
- 片づいた部屋ではなく、 片づいた部屋にいる自分をイメージする。
- 大きなモノより、小さなモノで差がつく。
- 片づけることで、事故をなくそう。
- 机の上を片づけないと、コールバックが遅れる。
- 部屋を片づけることで、考え方を変えるキッカケができる。