300万の人は勉強が大好きだ。本を読み、セミナーや勉強会に行く。
しかし、勉強ばかりでなかなか行動に移さないので、時間とお金ばかり浪費し、知識は増えるが収入はいっこうに増えないということが起こりがちだ。
彼らは、「まずやってみる」という発想よりも、「まず勉強する」という学生時代の延長線上で考えてしまう。
1億の人は、まず実際に体験しようとする。自分の目で見て肌で感じようとする。
新商品が出たらすぐに試す。ミャンマーが発展していると聞けば、すぐに飛んで行く。リンクトインがおもしろいと聞けば、すぐにアカウントを登録する。
自分が経験するから、他人の偏った情報に流されない。生々しく自分の言葉で語ることができる。多少の失敗はあっても経験値が高まる。それが独自のノウハウになる。
彼らは好奇心が強くフットワークが軽い。
こういう人が後日、ミャンマー進出コンサルタントになったり、リンクトインでブランディングするセミナーを開催したりして、換金していく。あるいは自分のビジネスに結びつけるネタにする。
たとえば私は現在、マレーシアでの投資や教育に関する情報を発信しているが、幸いにも多くの人に興味を持ってもらえる。
しかし300万の人と1億の人とでは、「おもしろそうですね」という感想の後の行動が違う。
高級外車を何台も乗り回すほど儲かっている菓子メーカーの経営者は、すかさず手帳を取り出して、「旅費を出すからぜひ連れてってくださいよ。来月のこの日はどうですか?」と目をキラキラさせる。
業績がジリ貧の不動産会社の経営者は、「まだ行ったことはないですが、いろいろセミナーに行っています。もうちょっと勉強しようと思います。」という反応だった。
この差が何を意味するか。
確かに勉強が必要な場面もあるが、実際に試してみたほうが理解が深まり、ひらめきにつながることも多い。「とりあえずやってみる」という発想も時には必要だ。
午堂 登紀雄 (ごどう ときお)
1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ!』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。
作品紹介
年収1億を稼ぐ人、年収300万で終わる人
お金持ちに成り上がった人の「非常識」な習慣
年収1億円を稼ぐ人はどうやってその地位に成り上がったのか?33歳で3億つくった米国公認会計士が明かす人生の逆転成功法則!
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