たとえば、お客様からの電話連絡の付箋に気づいて、即コールバックできるのは、机の上が片づいているからです。
ところが、机が散らかっていると、電話連絡の付箋は見つからなくなります。
そうすると、コールバックが遅れます。
これで、信頼をなくします。
机の上が片づいているかどうかが、信頼問題になるのです。
机の上が散らかっている病院は、心配です。
病院は、ひたすら片づけの仕事です。
病院はモノがあふれていますが、ひたすら片づけているから事故が起こらないのです。
薬を1つ間違えたり、カルテを1枚間違えると終わりです。
片づけることで、事故をなくしているのです。
書類仕事をやっている人は、その感覚が麻痺してしまいがちです。
片づけないで散らかっている状態は、その人の感覚麻痺を生み出します。
片づけることで、事故の起こりそうな予兆に気づけるのです。
中谷 彰宏 (なかたに あきひろ)
1959年、大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部演劇科卒業。84年、博報堂に入社。CMプランナーとして、テレビ、ラジオCMの企画、演出をする。91年、独立し、株式会社中谷彰宏事務所を設立。ビジネス書から恋愛エッセイ、小説まで、多岐にわたるジャンルで、数多くのロングセラー、ベストセラーを送り出す。「中谷塾」を主宰し、全国で講演・ワークショップ活動を行っている。
■中谷彰宏公式ホームページ
http://an-web.com/
作品紹介
片づけられる人は、うまくいく。
人生を変える「捨てる」習慣65
片づけられる人は、仕事でも、恋愛でも、チャンスをつかむ。「捨てる」ことで、人生が変わる65の方法を紹介する。
定価:本体1,300円+税/学研プラス
バックナンバー
- 片づいている人は、 誘われてすぐ出かけられる。
- 「少し足りない」が、ぜいたく。
- 安いから買ったモノには、 愛がない。
- 仕事の前に、片づけるのではない。 片づけることが、仕事だ。
- 片づいた部屋ではなく、 片づいた部屋にいる自分をイメージする。
- 大きなモノより、小さなモノで差がつく。
- 机の上を片づけないと、コールバックが遅れる。
- 部屋を片づけることで、考え方を変えるキッカケができる。