「それでは検討しておきます」
「どうかご検討ください」
仕事がからきしできないオジサンの常套句だ。
気をつけておかなければ、まだ若いのにオジサンのこの口癖が伝染ってしまう。
「検討」というのは
チャンスが今、目の前にあるのに
一瞬で遠ざけてしまう
恐ろしい悪魔の言葉であることを
忘れてはいけない。
今すぐやればお互いの情熱がホットなのに、「検討」と口にした瞬間永遠に夢が先送りになって実現されない。
今断ればお互いの命の断片である時間を無駄にせずに済んだのに、「検討」と口にしたためにお互いの膨大な時間を奪い合ってしまう。
やるならやる、やらないならやらないと即座に決めていかなければ、お互いに「検討」と叫び合いながら冴えない人生で幕を閉じてしまう。
世の中は「検討」という言葉を使う頻度によって見事に序列ができている。
人の上に立つ人間は「検討」という言葉を滅多に使わずに、その場で決断しながら次々と夢を実現させていく。
人に使われる側の人間は「検討」という言葉に埋め尽くされて、何も成し遂げられない惨めな人生で終わる。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
■E-mail
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■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/
作品紹介
たった2分で、やる気を上げる本。
君の「闘う心」を呼び覚ます63の言葉のカンフル
毎日を本気で生きているか?周囲を気にして「他人の価値観」を生きていないか?どうせ生まれたんだから、目の前の現実と正面から闘おうじゃないか。仕事、勉強、友情、恋愛…惰性の20代に「喝」を入れ、毎日を「完全燃焼の日々」に変える言葉のカンフル。
定価:本体1,200円+税/学研プラス
バックナンバー
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