税金ゼロのおトクな資産運用、つみたてNISAとiDeCoの違いとは?
『知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』より、
つみたてNISAとiDeCoの基礎知識や商品の選び方をご紹介【第1回】
「投資ってなんとなく怖い」「コロナ禍で家計に余裕がなくて貯金が出来ない…」「お金のことを考えるのがめんどうで…」と悩んでいる人も多いはず。
そこで、『知りたいことがぜんぶわかる!つみたてNISA&iDeCoの超基本』よりつみたてNISAとiDeCoの基礎知識や商品の選び方を全4回に渡ってご紹介いたします。
税金面はiDeCo、手数料はつみたてNISAがお得
投資信託の積み立てには、国が準備した「個人型確定拠出年金=iDeCo(イデコ)」と「つみたてNISA(ニーサ)」という2つの制度があります。この2つの特徴は通常、投資で儲けたお金にかかる税金が非課税という点です。ぜひ、上手に利用したいものです。
では、なぜ2つの制度に分かれているのでしょうか? 実はiDeCoは、「年金」という言葉がついているように、老後資金を貯めるための制度なんです。一方、つみたてNISAは、それ以外に必要なお金にも使うことができます。
税金面では、iDeCoが圧倒的に有利で、下の表のように「積立時」「運用時」「受取時」に税金が非課税になる優遇制度があります。
ただし、手数料の面では、つみたてNISAがお得。なんと、すべての手数料が0円なんです。
それに比べると、iDeCoは、いろいろと手数料がかかります。結局、iDeCoは税金がお得、つみたてNISAは手数料がお得、というわけでどっちもやらない手はないといえるでしょう。
50代からでも始められる!
年齢に上限のないつみたてNISAは何歳からでも始められます。一方のiDeCoは加入年齢の上限が2022年5月からこれまでの「60歳になるまで」から「65歳になるまで」に延長されました。積立期間も65歳までとなるので、55歳までに始めれば10年以上積み立てができます。
ただ、どちらも運用する商品選びは慎重にしたいところです。株価などの暴落で大きく資産を減らしても、運用期間がたくさん残っている若い世代であれば、取り戻す時間があります。ですが、50代以降は運用期間も限られてしまい、損を取り戻すことは難しくなる可能性もあります。安定性の高い商品を中心に選ぶのがおすすめです。
著者紹介
酒井富士子(さかい・ふじこ)
経済ジャーナリスト/金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。
日経ホーム出版社(現・日経BP社)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりもわかりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説する。
著書に『マンガと図解でよくわかる つみたてNISA&iDeCo&ふるさと納税 ゼロからはじめる投資と節税入門』(インプレス)、『おひとりさまの終活準備BOOK』(三笠書房)などがある。
商品の紹介
■書名:『知りたいことがぜんぶわかる! つみたてNISA&iDeCoの超基本』
■著者:酒井富士子
■発行:学研プラス
■発売日:2022年4月21日
■定価:1,590円(税込)
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