第1回 マイナスの感情がたまっている人に

植西 聰『心のそうじ 』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.12.11
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◎がんばる前に気持ちを整理する◎

「毎日、ハッピーな気分で暮らしたい」
「無理をせず、自分らしく生きていきたい」
「ストレスのない生活をしたい」
 そう願っている人は、たくさんいます。
 しかし、現実は願い通りにはいきません。あれこれと悩みを抱えて、心の中にマイナスの感情をため込みながら生きている人も多くいます。
 マイナスの感情とは、「悲しい」「イライラする」「つらい」「イヤだ」「恐い」「苦しい」「疲れた」「面倒くさい」「つまらない」「悔しい」「ダメ」といったことです。
 つまり、気持ちが暗く、重たくなる感情のことです。
「仕事にやりがいを感じられず、会社に行くのが苦痛だ」
「別れた恋人のことが忘れられなくて、時々悲しくなる」
「まわりの人に合わせてばかりで、やりたいことをやれない自分がイヤだ」
 毎日を笑顔で過ごすように心がけていても、どこかでこのような考えを持っていると、知らないうちにマイナスの感情がたまっていきます。
「なぜかハッピーな気分にならない」「どうも自分らしく生きている感じがしない」「ストレスが減らない」と感じるようになってしまいます。
 そういう場合は、とにかくがんばったり、ひたすら前を向いて過ごしたりするよりも、心の中を一度「そうじ」することが大切です。
 家の中が散らかってしまったなら、誰でも「片づけなくては」と思うものです。
 ゴミを捨てたり、そうじ機をかけたり、散らかっているものを元の場所へ戻したりすると、すっきりしてキレイになります。
 それと同じことを、自分自身の心にもやってほしいのです。
 人間には、心をそうじする時間が必要なのです。

うえにし あきら
東京都出身。著述家。 学習院大学卒業後、資生堂に勤務。 独立後、人生論の研究に従事。 独自の「成心学」理論を確立し、人々を元気づける著述活動を開始。 1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。 主な著書に、『折れない心をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)、『平常心のコツ』(自由国民社)、『「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉』(三笠書房)など。

作品紹介

心のそうじ
心配事と不安が消える88の言葉内向型の人が自分らしく生きるための本

人生はシンプルになるほど生きやすい! 人気カウンセラー・植西聰による、心配事や不安が消えて穏やかに生きるためのエッセイ集。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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