嫌いな人を、簡単に好きになんてなれない。
嫌いな人は、嫌いなままでいい。
確かにその通りだ。
ただ1つ知っておきたいのは、明日も相手は生きているという事実だ。
どれだけあなたが相手を嫌おうとお構いなしに、朝起きて、食事をして、仕事をして、何食わぬ顔で相変わらずの毎日を生きているのだ。
どうだろうか。
この事実を受容すると、人を嫌うことは割に合わないと思わないだろうか。
少なくとも、嫌いな相手のことをずっと考えている時間は、限られた人生において時間の無駄としか言えない。
どうせ考えるなら、好きな人のことだけを考えて生きていたいではないか。
嫌いな人間の話で盛り上がっている人たちは多いが、あれは寿命をドブに捨てているようなものだと思う。
いや、実際は嫌いな人の陰口は巡り巡っていずれ自分に返ってくるだろうから、寿命をドブに捨てて、そのドブの水が顔に跳ね返ってくるようなものだ。
嫌いな人を頭の中から消し去る方法がある。
恋をすることだ。
たとえ片想いでもいいから、恋をすればその人のことで頭が一杯になる。
想像すれば容易に理解できるだろうが、好きな人のことを考えるほうが嫌いな人のことを考えるより楽しい。
休日のカフェで友人と過ごすときも、好きな人の話をしたほうが元気になれる。
元気になれば、結果として寿命が長くなる。
だから、好きな人の話をすることは、自然の摂理に適っているのだ。
千田 琢哉 (せんだ たくや)
文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。
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■ホームページ
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作品紹介
たった2分で、勇気を取り戻す本。
君の人間関係を好転させる63の“小さな一歩”
人間関係を好転させるには、屈強な勇者になる必要はない。臆病な勇者になればいい。20代のカリスマ・千田琢哉の63の勇気術。
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