「今週のニュース」を5つ選んで話してもらう

霜田里絵『絶対ボケない頭をつくる!』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2014.09.04
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 脳の若さを保つには、常に新しい情報を入れることが必要です。
 ただし、情報を入れるだけではダメ。そのまま脳の中を素通りしてしまい、脳の刺激になっていないことがあります。これは、若い世代にも言えることです。日々、インターネットで、政治経済、スポーツ、芸能、とたくさんのニュースを見ている方が多いと思いますが、よっぽど自分の仕事や生活に関係があるか、興味のあること以外はどんどん忘れていらっしゃるでしょう。
 ところが、「誰かに話そう」と思ったニュースは、きちんと把握し、記憶に残るのです。また、人に話すためには、そのままだらだらと話しても伝わらないので、ニュースの要点をまとめて、ときには面白く話そうという努力をすることによって、脳はより複雑に働きます。
 さらに、多くの情報の中から、5つを選ぶということも、ひとつひとつの情報に集中し、内容を掘り下げて考えることになります。
 ただ、「お父さん、これから毎週、私に気になるニュースを5つ教えてね」などと、宿題や課題みたいにされても、当人はあまりうれしくないし、長続きしません。私がおすすめするのは、「私は忙しくて、新聞やテレビでニュースを把握する時間がないから、お父さん、教えてくれる?」という姿勢で、お願いすることです。
 両親は何歳になっても親ですから、子どもに頼られるとうれしいもの。自分の役割として、やる気を出してくれます。

 

霜田 里絵 (しもだ さとえ)

医師・医学博士。順天堂大学卒業後、同大学病院の脳神経内科医局を経て、都内の病院勤務。2005(平成17)年から銀座内科・神経内科クリニック院長を務めるとともに、2011(平成23)年には医療法人社団ブレイン・ヘルスを設立、理事長に就任。パーキンソン病、アルツハイマー病、脳血管障害、頭痛、めまい、しびれなどが専門。日本神経学会専門医、日本内科学会認定医、日本抗加齢医学会専門医、アメリカ抗加齢医学会認定専門医。 著書に『「美人脳」のつくりかた』(マガジンハウス)、『脳の専門医が教える 40代から上り調子になる人の77の習慣』(文藝春秋)、『脳活 バランス良く鍛えて、人生いきいき』(東京堂出版)がある。

 

作品紹介

絶対ボケない頭をつくる!
脳の専門医が教える 元気に、長生きする方法

近年急増中の認知症を防ぐため、脳の専門医の著者が、一生ボケない生活習慣の秘訣やトレーニング法を紹介する。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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