さまざまな効果が報告されているイギリスの子ども向けマインドフルネスの教育プログラムを日本に導入し、研究を行っている芦谷道子氏が作・監修を担当する「こどもマインドフルネス絵本」がついに登場!
もくじ
話題の「子どものためのマインドフルネス」を遊びながら実践できる
ビジネスから教育まで、幅広いジャンルで注目されているマインドフルネス。
マインドフルネスは、今この瞬間の経験に対して、価値判断せずに、意図的に優しく注意を向けることと定義されています。また、注意や思考をコントロールして身体感覚への気づきを深め、心理的健康の増進やパフォーマンス向上につながるともいわれています。その研究結果に基づき、イギリスやアメリカ、オランダ、デンマークなど多数の国が教育プログラムに取り入れています。
この絵本の作・監修は、イギリスのマインドフルネスの教育プログラムを日本に導入し、研究している芦谷道子氏です。
自分の心の揺らぎをそのまま感じ取り、落ち着いた心を取り戻す練習は、幼児のうちから始められます。そしてそれは、自己肯定感や思いやりの心を育むことにもつながります。
この絵本は、楽しく読んでいるうちに、自分のさまざまな「気持ち」についての気づきを深め、遊びながらマインドフルネスを実践できる構成になっています。さらに、柔らかな優しいタッチが人気のももろ氏のイラストとのコラボレーションで、「大人も子どもも見るだけで心が穏やかになる」ことを目指しました。
「かんしゃく」「イライラ」「はしゃぎすぎ」に対応した「魔法のまねっこ遊び」を紹介
この絵本は、「怒り・かんしゃく」「イライラ」「はしゃぎ過ぎ・落ち着かない」の3つの章に分かれており、それぞれにおすすめのまねっこ遊びを掲載。感情に関わらず、気に入った遊びを選んで繰り返し楽しめるように、9つの遊びのバリエーションを紹介する構成になっています。
『まほうの まねっこ』の遊びは、覚えやすいシンプルさが特徴です。道具も特別な準備も必要なく、外出先でも家でも、思い立ったらすぐその場でできるまねっこ遊びを掲載しています。
保護者向けコラムで声かけのヒントやステップアップした遊び方が分かる
まねっこ遊びのそれぞれのページごとに、保護者向けコラムがあります。
遊びの解説やお子さんへの声かけのヒント、遊び方のアレンジの方法も紹介しています。
著者プロフィール/メッセージ
●芦谷道子/作・監修
滋賀大学教育学部教授。博士(医学)。子どもの心身症の心理療法、子どもを対象としたマインドフルネスなどを専門としている。臨床心理士、公認心理師、Global Mindfulness Collaborative(USA)認定MBSR マインドフルネスストレス低減法 指導者、Mindfulness in Schools Project(UK)認定 Teach .b 中高生のためのマインドフルネス指導者養成講師、The Mindfulness Network (UK)認定 Deeper Mindfulness; Frame by Frame 指導者。
主な共著:山崎勝之編著『日本の心理教育プログラム―心の健康を守る学校教育の再生と未来―』(福村出版)、渡部雅之編著『教職を学ぶ人の 新・教育心理学』(教育情報出版)
主な訳書:ケビン・ホーキンス著『マインドフルな先生,マインドフルな学校』(金剛出版)、ハイディ・フランス著『小さな子どもといっしょに楽しむマインドフルネス―すこやかな心を育てる30のアクティビティ』(創元社)、シャロン・セルビー著『子どものためのおだやかマインドフルネス―感情の波をしずめて心がやすらぐ―』(創元社)、レア・レイナー他著『こどもすこやかマインドシリーズ全4巻』(創元社)。
<メッセージ>
私たちに与えられた一番のギフトは、自分という存在。お子さんが自分を大切に扱い、自分に優しさを向けられるように、サポートしてあげましょう。マインドフルネスは存在の基礎となる自己肯定感や思いやりの心を育んでくれます。お子さんとマインドフルな時間を共にすることで、周りの大人の心も安定するとされています。かけがえのない幼児期、この本を通して、お子さんと一緒にマインドフルな時間を楽しんでみてください。
――――「まえがき」より
●ももろ/絵
笑い声が聞こえてくるような生き物の動きや、楽しくなる色の組み合わせを大切に、ストーリー性のある外国の絵本タッチのイラストを制作。
主な作品に『ポポときせつのおかしづくり』(あかね書房)、『こねこのルップ りんごだいすき』(小学館)、『おうちジャングル』(講談社)、『おうちをみせて』(白泉社)、『ももろのぬり絵』(マール社)ほか多数。
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読者の声(2~9歳児保護者モニターアンケートより)
娘たちは「おもしろーい。簡単にできていいね」「すっきりする」と楽しんでいます。特に「ぎゅー」のページは、優しい気持ちになれると気に入ったようです。私もウザい、嫌だと感じていた子どもの行動が愛おしく思えてきて、マインドフルネスの影響を受けたと思います。親子でいっしょにまねっこして、自分の感情と上手に付き合っていきたいです。(7歳、9歳の保護者)
うちの子は、動物のまねっこにハマりました! それだけでなく、登場人物が怒ったり泣いたりするシーンまでまねして楽しそうにしています。いろいろな感情が芽生えてコントロールできない今の時期にちょうど良い内容だと思いました。(2歳の保護者)
普段できない「気持ち」について会話をするきっかけになりました。嬉しい気持ちや、イライラしたときどうするのか、本を読みながら落ち着いて子どもの考えを聞くこともできました。息子は小学校低学年ですが、気持ちを表現するのが下手なのか、よく泣いたり怒ったりしています。イライラするとき、自分の力でどう解消するのかこの絵本をきっかけに考えてほしいと思いました。(4歳、8歳の保護者)
「そういう考えがあるのか!」と目からウロコでした。つい親が子どもをコントロールしようとしてしまいますが、子どもが自分で心を整えられたら成長したときにも役に立つだろうなと思いました。うちの子は「おこりんぼれっしゃ」がお気に入りなので、「おこりんぼバイバイ」を繰り返し伝えていきたいと思います。(3歳の保護者)
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商品の紹介
■書名:『こどもマインドフルネス こころ しずまる まほうの まねっこ』
■作・監修:芦谷道子 絵:ももろ
■発行:Gakken
■発売日:2024年5月9日
■定価:1,496円 (税込)
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【ご参考】
●調査により、マインドフルネスの子どもへの効果が示唆されていること:
・潜在力の向上 (自分の可能性を発揮して活き活きとした生活を送ることを助ける可能性があります)
・自分を繋ぎとめる(地に足がついていると感じ、安心し、どう対応するかを自由に選択することを助ける可能性があります)
・メンタルヘルス(うつ病、気分の落ち込み、ストレス、不安、ウェルビーイング、健康、幸福、回復力に役立つ可能性があります)
・行動の改善(自己コントロール、衝動に対する反応、反抗的な行動、攻撃性、ADHD などに役立つ可能性があります)
・学習(注意力、集中力、計画性、記憶力、達成感、学習能力などに役立つ可能性があります)
・身体的健康(心拍数、血圧、コルチゾールと免疫力、摂食障害、睡眠の質などに効果がある可能性があります)
・社会性と情緒(人間関係、自尊心、楽観主義、自己コントロール、思いやりと慈しみに役立つ可能性があります)
※以上、子どもマインドフルネスプロジェクトの「MiSPフリーリソース邦訳版」より抜粋。
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