あべ弘士のシートン動物記シリーズ
シートン生誕160周年の2020年に創刊された、あべ弘士さんによるシートン動物記のシリーズ。
1巻『オオカミ王ロボ』は山口県夏休み小学生読書感想文コンクールの推薦図書に選ばれるなど、テレビやラジオ、書評などでも多く取り上げられました。
待望の『オオカミ王ロボ』の電子版は、2021年7月に、『灰色グマのワーブ』の発売と同時に配信を開始します。ウサギの親子の成長と冒険を描いた2巻『ギザ耳ラグ』の電子版は、2021年12月末に解禁予定です。
音読したときのリズムにこだわった文章で、すべてのページに挿絵が入っているので、読み聞かせや、お子さまのはじめてのシートン動物記にもぴったり。ふりがな付きのオールカラーです。
絵本を卒業した小学校低学年から楽しむことができますが、実は大人のファンも多いシリーズです。
「動物の命」と「自然の厳しさ」をまっすぐに描く
家族をうしない、森でひとりぼっちになってしまった子グマのワーブ。
本能のままに生きるうちに、やがて、だれもがおそれる森の王に成長します。
しかしあるとき、怪物のように大きなクマが現れて……?
きびしい自然のおきてと野生動物の一生をえがくシートン動物記の大作が、あべ弘士さんのやさしくも力強い文と絵で生まれ変わりました。
あべ弘士さんコメント
作者のあべ弘士さんから、本書についてのコメントをいただきました。
ワーブたち家族の子ども時代の描写や、においを木にこすりつけるマーキングの様子は、実際に旭山動物園でクマの成長を間近で見守ってきたあべさんだからこそ描けたものです。
あべさんは北海道在住ということで、森で野生のヒグマに遭遇したこともあるとか。
数多くの動物たちと過ごしてきたあべ弘士さんの観察と経験が、本書の制作に活きています。
アメリカ・ロッキー山脈の草木や山々を描いた美しい挿絵にも注目です。
「動物の命」にまっすぐ向き合ってきたあべ弘士さんだからこそ描ける、やさしさと力強さ。自然の壮大さと命の尊さが、まっすぐに伝わってくる名作です。
【著者紹介】
●あべ 弘士(文・絵)
1948年北海道生まれ。旭山動物園の飼育係を25年間勤めたのち、絵本創作に専念。『あらしのよるに』(講談社)で、講談社出版文化賞絵本賞。『オオカミ王ロボ』『どうぶつ句会』(いずれも学研)など著書多数。
●E・T・シートン(原作)
1860年イギリス生まれ。大自然と野生動物への愛情にあふれる動物文学を、次々と発表した。画家や動物学者としても活躍。著作は「シートン動物記」として、日本でも広く親しまれている
商品の紹介
■書名:あべ弘士のシートン動物記③『灰色グマのワーブ』
■文・絵:あべ 弘士/原作:E・T・シートン
■発行:学研プラス
■発売日:2021年7月15日
■定価:1,540円 (税込)
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