◆「# そろ生き」先行試し読み 第3回◆ 「女という生き物の世界では、言いたくないことでも――」

旺季志ずか

更新日 2020.07.27
公開日 2018.05.12
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先行試し読み 第3回

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「女という生き物の世界では、
言いたくないことでも相手が言ってほしいことを
瞬時に察知し投げることができてはじめて交友関係が成立する」

連続ドラマ「屋根裏の恋人」より。
主人公・衣香(石田ひかり)が親友・杏子(三浦理恵子)との関係を表現する独白(モノローグ)。衣香がいかに表面的なつき合いをしているかがわかる。

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私は、ドラマの世界で、世の中をシニカルな目線で描くのが好きです。

このセリフは、ヒロインの独白(モノローグ)ですが、私が女性独特の世界について感じていることです。

このドラマの中では、「女という生き物の世界では、『新しい靴やバッグをわざと褒めない』ことが復讐になったりする」というセリフも主人公に言わせました。

私自身は世に言う「お愛想」や「お世辞」が言えなくて、女性たちのグループの中でポツンと浮いてしまい、どうしたらいいのか居心地が悪くてたまりませんでした。

しかし、自分の心地よさを優先し、「心」に従った結果、井戸端会議のような世間話が延々と続く場所からは、スーッといなくなることができるようになりました。以前は、人に合わせることを優先させていたから、そういうこともできなかったのです。でもそのときの苦痛といったら拷問でした。

今は、「つき合いの悪い人」だと思われているでしょうが、興味のある話なら何時間でも情熱を持って話せるので、それでいいのではないでしょうか。今の私には興味のない話に労力や時間を割くほどもったいないことはないと明確なので、誰に何を言われてもかまわないと思っています。

もしも、私と同じように感じているのにつき合ってしまう人、何時間も意味のない長電話をしてしまう人がいたら、まず、つき合いたくないと思っている自分に「許可」を出してみてください。

「冷たい人」「愛想のない人」「つき合いの悪い人」

そんな自分に丸ごとOKを出すのです。

「冷たくていい」「愛想がなくていい」「つき合いが悪くていい」と心の中でつぶやいてみましょう。

その場所から立ち去ることが平気になるから不思議です。

自分を責めているのは、本当は他人ではなく、ほかの誰でもない「自分自身」なのかもしれません。自分を責める内側の声がなくなれば、自由になれます。

生きたいように、やりたいように、生きていいのです。

それがこの「人生の目的」なのですから。

人生の目的は「喜び」――ただそれだけです。

 

(次回は、5月13日・10:00頃配信予定です)

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2018年5月18日発売予定

『「誰かのためも大切だけど、そろそろ自分のために生きてもいいんじゃない?」』

著者:旺季志ずか(おうきしずか)/定価:1300円+税

【アマゾン、書店で予約受付中】

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「読んだら 感想聞かせてね〜。#そろ生き  つけてくれたら読みにいくよ」 

 (著者・旺季志ずかより)

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旺季 志ずか (おうき しずか)

脚本家。徳島県生まれ。立教大学卒業後、女優を志すも挫折。高層ビルガラス清掃から銀座ホステスまで、50種類の職を経験した豊富な人生経験を生かし、数々のヒットドラマを生み出す。代表作に「屋根裏の恋人」「ストロベリーナイト」「佐賀のがばいばあちゃん」「女帝」など。不幸だった自らの人生を変えるべく心理学や哲学を学んだ、自称「心」オタク。その知見を盛り込んだ著書『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』『虹の翼のミライ』(ともにサンマーク出版)では、「エンタメ自己啓発小説」という独自の分野を確立した。本書は著者初のエッセイとなる。

 

作品紹介

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