一次試験は筆記とリスニングの二つ。

準2級の試験は筆記試験75分，リスニングテスト約25分の合計約100分です。筆記試験が終わると，2分ほどの準備時間のあと，すぐにリスニングテストが行われます。

リーディングテストとリスニングテストは，すべてマークシート方式です。リスニングテストの解答時間は，1問につき約10秒与えられます。ライティングテストは記述式で行われます。

準2級の試験は，出題形式別に，筆記5題・リスニング3題の大問に分けられています。ここで，大問ごとの内容を見てみましょう。

筆記試験は75分で，リーディング37問，ライティング1問出題される！

大問1　短い文の空所に入る適切な語句を選ぶ問題　→20問

短い文や会話を読んで，（　　）に適する語句を選ぶ問題です。おもに語い力が問われます。

大問2　会話文の空所に入る適切な英文を選ぶ問題　→5問

会話文を読んで，（　　）に適する文や語句を選ぶ問題です。会話の流れを読み取る力と，会話表現の知識が問われます。

大問3　長文中の空所に入る適切な語句を選ぶ問題　→5問

長文を読んで，長文中にある（　　）に適する語句を選ぶ問題です。おもに読解力が問われます。A，Bの2つの形式があります。

3Aでは150語程度の物語文，3Bでは文化・社会・自然科学などをテーマにする250語程度の長文を読みます。3Aは2問，3Bは3問あります。

大問4　長文を読んで答える問題　→7問

長文を読んで，その内容についての質問に対する答えを選ぶ問題です。おもに読解力が問われます。A，Bの2つの形式があります。4Aでは200語程度のEメール，4Bでは文化・社会・自然科学などをテーマとする300語程度の説明文を読みます。4Aは3問，4Bは4問あります。

大問5　英作文問題　→1問

指定されたトピックについての英作文を書く問題です。自分の意見とその裏付けとなる理由を，適切な語いと文法を使用しながら英文で論述する能力が問われます。

リスニングテストは約25分で，30問出題される！

第1部　適切な応答を選ぶ問題　→10問

A→B→Aの短い会話を聞いて，それに対するBの応答として適するものを，放送される選択肢から選ぶ問題です。問題冊子に印刷されているのは問題番号だけで，応答の選択肢も放送で読まれます（英文と選択肢は1度しか読まれません）。

第2部　対話文についての質問に答える問題　→10問

A→B→A→Bのやや長い会話と，その内容についての質問を聞いて，質問の答えを選ぶ問題です。問題冊子には選択肢が印刷されています（会話と質問は1度しか読まれません）。

第3部　英文についての質問に答える問題　→10問

やや長い英文と，その内容についての質問を聞いて，質問の答えを選ぶ問題です。問題冊子には選択肢が印刷されています（英文と質問は1度しか読まれません）。

英検準2級のレベルと合格ライン，攻略アドバイスはこれだ！

準2級は「日常生活に必要な英語」レベル！

日本英語検定協会の審査基準によると，英検準2級は「日常生活に必要な英語を理解し，また使用することができる」レベルです。目安としては高校中級程度とされています。

配点は３技能均等！

リーディング，ライティング，リスニングそれぞれの技能で問題数は異なりますが，配点は均等になります。各技能ごとにスコアが表示され，その合計が合格基準スコアに達していれば合格です。準2級の一次試験の満点スコアは1800点，一次試験の合格基準スコアは1322点です。したがって，「ライティングは捨てて，リーディングとリスニングで勝負！」といった作戦で試験に臨んでも意味がありません。

ただしスコアは統計的手法を用いて算出されますので正解の数がそのままスコアになるわけではありません。

英検は出題パターンが決まっている！

英検の出題パターンはある程度決まっているので，そのパターンを徹底分析し，よく出るポイントをおさえて効率よく学習することが大切です。また，過去問や予想テストを何回も勉強すれば，問題のパターンもよくわかりますし，本番になってもあわてないですみます。

さまざまなテーマの英文が出題される！

準2級の出題内容は「高校中級程度」です。文系，理系を問わずさまざまなテーマの英語長文が出題されるので，よく出る単語・熟語をしっかり覚えましょう。また接頭語・接尾辞などの単語のパーツや文脈などに注意して，知らない単語の意味を推測する力も重要になります。

傾向と対策をしっかりおさえて，英検準2級合格を目指そう！

いかがでしたでしょうか。今回紹介した英検準2級の傾向と対策をおさえたうえで勉強すれば，合格が見えてくるはずです。がんばってください！