◎自分がイライラするパターンを調べよう◎
心のそうじは、マイナスの感情を捨てるだけでは終わりません。
心をキレイに保つためには、マイナスのエネルギーから身を守る方法を知っておく必要があります。
そのために知っておきたいのが、どんな時に自分のマイナスの感情が増えるかというパターンです。
誰にでも、マイナスの感情が増えやすい一定のパターンがあるものです。
たとえば、「私は仕事でもプライベートでも、忙しくなるとイライラしやすい」という人がいたとします。
こういう人は、残業が続いたり、たくさん仕事を頼まれたり、休日が予定でびっしり埋まったりするとマイナスの感情が増えてしまうと思います。
反対に「私はヒマになると、イライラしてしまう」という人もいるのです。
こういう人は、仕事量が少なかったり、休日に何の予定もなかったりすると、マイナスの感情が増えます。
このように、マイナスの感情が増える場面は、人それぞれ違うのです。
「自分はこういう場面で、マイナスの感情が増えてしまう」とわかっていれば、そういう場面にならないように注意を払うことができます。
「忙しいとイライラする」タイプの人は、たとえば「来週は忙しくなりそうだな」と感じた時は、休日は何も予定を入れずにゆったり過ごしたり、仕事を頼まれても「申し訳ないのですが、今、別の仕事を抱えています」と断ったりすることで、マイナスの感情が増えるのを防ぐことができるでしょう。
「ヒマだとイライラする」という人はその逆のことを心がければいいのです。
たとえば、やりたいことのリストをつくっておいて、時間ができたらそれを実行するようにすれば、ストレスをためるようなことはなくなるでしょう。
うえにし あきら
東京都出身。著述家。 学習院大学卒業後、資生堂に勤務。 独立後、人生論の研究に従事。 独自の「成心学」理論を確立し、人々を元気づける著述活動を開始。 1995年、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。 主な著書に、『折れない心をつくるたった1つの習慣』(青春出版社)、『平常心のコツ』(自由国民社)、『「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉』(三笠書房)など。
作品紹介
心のそうじ
心配事と不安が消える88の言葉内向型の人が自分らしく生きるための本
人生はシンプルになるほど生きやすい! 人気カウンセラー・植西聰による、心配事や不安が消えて穏やかに生きるためのエッセイ集。
定価:本体1,200円+税/学研プラス