「ひとりビジネス」だからこそ、「チームの発想」が大事!

佐藤伝『ひとりビジネスの教科書』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2015.11.10
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 「ひとりビジネス」という語感から、世間には「ひとりぼっちで黙々とやるビジネス」という印象を持たれてしまいがちですが、「ひとりビジネス」はけっしてひとりぼっちでやるビジネスではありません! もちろん、最終的な責任は自分ひとりが負いますが、「ひとりビジネス」だからこそ、「チームの発想」が重要です。
「ひとりビジネス」実践者の多くは、スペシャリストです。
 たとえば、ホームページ制作なら任せろとか、セミナーならどんと来いとか、動画や音声の編集なら誰にも負けないよ……など、ひとりひとりはそれぞれ素晴らしい得意分野を持っているものです。
 でも残念ながら、ひとりですべてをカバーできる人はいません。何万人にひとりくらい、オールマイティのジェネラリストがいるかもしれません。でも、少なくとも、私もあなたも万能ではないはず。そこで、チームの発想が大事になってきます。
 スペシャリストたちが集まれば、全体でジェネラリストになれるのです。
 もちろん、同じ分野の人間だけが集まって、烏合の衆になってはいけません。経理の専門家が9人集まっても、新しいビジネスはなかなか創造できませんし、得意な分野も重複しがちです。
 自分にない視点、知識、技術、経験を持っている人と「チーム」を組むからこそ、全体でハイパー・ジェネラリストになることができます。自分にないものを努力で30年かけて埋めようとせずに、得意な人の力をサクッと借りて助けてもらう。
「ひとりビジネス」の最大のコツ、それは「ひとりでやらないこと」なのです!!

 チームには、名前をつけましょう! チーム名があるところ、そこには不思議な結束力が生まれます。
 チーム名は、「チーム○○」の○○に、あなたの名前を入れればいいだけです。
 あなたが華子さんなら、「チーム華子」。あなたが隼人くんなら、「チーム隼人」。
 ちなみに私のチームは、「チームDEN」です。

 チーム・メンバーを考えるときは、ここでも「9マス」が活躍します。
 マスの真ん中には「チーム○○」と記入して、残り8つのマスに、「ひとりビジネス」の8つの分野のサポートをお願いできそうな人を書き込んでいくのです。
 たとえば、ウェブ&システムの分野は、ネットやホームページ制作に詳しいAさん。パーソナル・ブランディングの分野は、プロフィール写真や自己紹介動画の撮影をサポートしてくれるBさん。コンテンツ&商材の分野は、商品の配送作業をお手伝いしてくれるCさん。集客&マーケティングの分野は、セミナーやイベントの手助けをしてくれるDさん。ミッション&ビジョンの分野は、困ったときの相談役としてEさん。
 こんなふうに、8つの分野を任せられるチーム・メンバーを書き込んでみましょう。該当する人が思い浮かばない分野が出てくるかもしれません。それでもいいのです。
「そういえば、マネー&戦略分野のアドバイザーがいないなあ……」
 空欄があれば、こんなふうに普段から気にするようになります。
 もちろん、チームは変更してはいけないものではありません。ちょっとこの人は方向性が違うと感じたら、また別の方を探して、チームを再編成しましょう。

 

佐藤 伝 (さとう でん)

【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長

■佐藤 伝・公式サイト

http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト

http://kodoshukan.jp
■ひとりビジネス応援塾
https://satohden.com/juku/

 

作品紹介

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