はじめに

佐藤伝『ひとりビジネスの教科書』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2015.09.24
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 「伽藍を出て、バザールへ行こう!」
 これは、「ひとりビジネス」の合言葉としてよく引き合いに出される有名なメッセージです。
 それは、「会社という古い組織(伽藍)を脱出して、ひとりビジネス(バザール)を目指そう!」という意味です。
 しかしながら、実は独立や起業という行為を、自由と変化の象徴のごとき「夢の世界へのチケット」ととらえるのは、すこぶる危険な間違った見方です。
 一時の感情で辞表を叩きつけて自分の会社を興しても、わずか5年の間に85%が解散、または倒産という形で消滅していくという現実があります。
 私は、なにも会社を辞めることをすすめているわけではないのです。
「個人事業主」という絶妙のポジションで、複数のキャッシュポイント(収入源)を作って、社会に貢献していくことの可能性を潰してはいけないと言いたいのです。
 そう、つまり、ひと言で表現するなら、こうです。
「伽藍を出て、時にはバザールへ行こう!」

 会社を辞めなくても、貯金がなくても始められる!
 サラリーマンでも、専業主婦でも、シニア世代でも、始められる!
 本書では、そんな自由で、自分らしい自宅起業「ひとりビジネス」で、幸せに成功する方法をご紹介します。

 すでに、あなたも感じていると思いますが、大企業に勤めていれば安定・安心の時代ではありません。個人よりも組織を優先させ、眉間にシワを寄せながら、我慢してイヤイヤ働くようなワーキングスタイルは、色あせて古くなりつつあります。
 雇われて会社の歯車となって働くというモデルは、これからは機能しなくなっていくでしょう。殿様(上司)と家来(部下)という主従関係のビジネスモデルそのものが、過去の遺物となりつつあるのです。

「ひとりビジネス」は、世界的な流れです。
 アメリカで2014年9月に実施されたフリーランス実態調査 “F r e e l a n c i n g  i n  A m e r i c a ” によると 、フリーランス人口は5400万人。これは、全米の労働人口の34%。まさに3人にひとりが、「ひとりビジネス」をしているわけです。
 時間差があるにせよ、アメリカのトレンドは少なからずわが国へも影響を及ぼしていますから、日本も「ひとりビジネス」の時代に突入していくことでしょう。
「パソコンは、ちょっと苦手です」
「インターネットは、どうも信用できない」
 などとどんなに言っても、ITなしでは回らない世の中になったように、個人が自立して働く時代がもうそこまで来ているのです。
 少し前までは、
「えっ、ひとりで仕事をやってるの?」
 とビックリされましたが、おそらく何十年か後には、
「えっ、会社に勤めてるの?」
 と驚かれるようになるでしょう。
 誰もが当たり前のように自立して、イキイキと仕事をしていく。とうとうそんな時代がやってきたのです。

 

佐藤 伝 (さとう でん)

【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長

■佐藤 伝・公式サイト

http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト

http://kodoshukan.jp
■ひとりビジネス応援塾
https://satohden.com/juku/

 

作品紹介

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