すべての出来事は、 序章にすぎない!

佐藤 伝『行動習慣コンパス』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2015.02.24
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 私たちの毎日には、いろんなことが起こります。
 楽しいことばかりではなくて、残念なこと、困ったことも起こります。
 知らない人に怒鳴られた、大事な人を失った、待ち合わせ時間を間違えた……。
 こんなことが起きると、だれでも、気分は落ち込みます。
 そうしたときに、出来事の意味を考えてみると、結果がまったく違ってきます。
「待てよ? こういうことが起きる意味は、いったい何なんだ?」
 
 出来事には、すべて意味があります。
 人間がたった1人で、ポツンと存在しているわけではないのと同じように、ある出来事は、単にその事象だけが独立して突如起こったわけではないのです。
 川の水が、しずく1滴だけで存在するのではなく、大河の流れの中の1滴であるように、人生の出来事も必ず大きな流れの中の1コマにすぎません。
 
 宇宙には、完璧なる「シナリオ(設計図)」があって、私たちはそれに従って生かされているとすれば、ただ1つの例外もなく、すべての出来事は次のステージへ進む「序章」にすぎないのです。
 つらい出来事や納得のいかない理不尽な仕打ちは、
 次のステージへとつながっていくプロセスです。

 あとで振り返って見てみると、「なるほど、そういうことだったのか!」と、点が線につながっていたことが理解できます。
 しかし、人はみな、今すぐ、その出来事の意味を知りたがります。
 そして、納得いかずにイライラするのです。
「なぜだ! どうして私だけ、このタイミングで、こんな理不尽なことが!」と。
 人生のどんな出来事も、そのときは意味がわからないと知っておきましょう。

「夜明け前は、いちばん暗く、そして寒い」という事実をご存知ですか?
 逆に言えば、今つらいと感じている人は、夜明けが目の前だということです。
 あとで振り返ってみると、いちばん大変だったときが、大きく変わるターニング・ポイントだったことがわかるはずです。

 

佐藤 伝 (さとう でん)

【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長

■佐藤 伝・公式サイト

http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト

http://kodoshukan.jp

 

作品紹介

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