卵子力をアップさせる「運動エクササイズ」 ——ミトコンウォーク

森本義晴『「卵子力」をアップさせるライフスタイルBOOK』セレクション

UPDATE 2021.02.16
公開日 2014.11.21

 今回は、卵子力アップの救世主である「ミトコンドリア」の活性化に効果的な「ミトコンウォーク」をご紹介します。
 ミトコンウォークを、1日30分、1か月続けると、卵巣機能が実年齢より3歳若返るといううれしい効果が出ています。
 ミトコンウォークは、活性酸素の量が低下している時に行うと、一番効果が高まります。活性酸素の少ない起き抜けに、朝日のエネルギーを全身で感じながら、ミトコンウォークで快活な1日を始めるのが最高です。
 
◎事前準備(服装と靴)

通気性のよいトレーニングウェアなど。靴も適当にクッション性があり、ジョギングに適したものがおすすめです。

◎STEP1 深呼吸+ストレッチ

①深呼吸

 楽な姿勢で立ち、鼻から大きく吸って、口から大きく吐きます。これを5回ほど繰り返します。息をしっかり吐き切ることを意識して深呼吸すると、副交感神経の働きが強くなり、自然にリラックスできます。

②ストレッチ

 いきなり身体を動かすと血管が急に広がり、ミトコンドリアの働きをじゃまする活性酸素が発生しやすくなります。歩く前に必ずストレッチを行ってください。
 ②—1 脇 足を大きく左右に開いて立ちます。左手は左ひざの横に当て、右手をまっすぐ上げ、上体を左側に倒します。左右の手をかえて、逆側も同様に息を吐きながら、各5回ほど行ってください。
 ②—2 背筋 足を肩幅に開いて立ち、ゆっくりと息を吐きながら上体を後ろにそらしましょう。3回くらいが目安です。
 ②—3 屈伸 両足をそろえて立ち、両手のひらを両ひざに当て、軽く押してひざの裏側を伸ばします。そのまま、ゆっくりと腰をおとしながら、ひざを曲げ、5秒ほど停止して足を伸ばし体勢を戻します。10回が目安です。

◎STEP2 心拍数を上げるための早歩き

 さぁ! いよいよミトコンウォークを始めます。
 なぜ早歩きをするのかというと、ある程度まで心拍数を上げると、活性酸素が少しだけ発生します。この「少し」の活性酸素が、ミトコンドリアの働きを活発にしてくれるからです。

 腰を少し高い位置に保つようなイメージで、腕を振って、やや大股で、視線はまっすぐ前を向きましょう。ダラダラ歩きや、ながら歩きでは、せっかくの効果が出ません。
 考えごとをしながら歩くと、脳が疲れて活性酸素が発生してしまうので、頭をからっぽにして、歩くことに集中してください。音楽を聴きながら歩けば脳がリラックスします。時間の目安になりますし、飽きずに続けられるのでおすすめです。
 ただし、早歩きを15分以上続けると、今度は活性酸素が出過ぎるので注意しましょう。

◎STEP3 スローダウン

 15分間しっかり早歩きしたら、徐々に歩く速度をゆるめて、上がった心拍数を少しずつ戻していきます。
 いきなり止まらずに、10分間かけてスローダウンしていくことで、活性酸素が出過ぎることを抑え、ミトコンドリアは活性化したまま、よい状態をキープすることができます。

 目に見えない小さな細胞の中のミトコンドリアたちが、一生懸命に働いてくれているおかげで、私たちは毎日の生活を当たり前のように送ることができます。

 ですから、ミトコンドリアがいきいきと働いてくれるように、なるべく活性酸素を増やさないように心がけましょう。

 

森本 義晴 (もりもと よしはる)

IVFなんばクリニック理事長/IVF JAPAN CEO 1951年生まれ。関西医科大学卒。同大学院修了。専門は生殖超微形態学。 日本IVF学会理事長、日本生殖医療心理カウンセリング学会理事長、日本受精着床学会常務理事、ASPIRE(Asia Pacific Initiative on Reproductionアジア太平洋生殖医学会)元理事長。 聖マリアンナ医科大学客員教授、近畿大学先端技術総合研究所客員教授、Pochon CHA University客員教授、関西医科大学非常勤講師、京都大学医学部保健学科非常勤講師、三重大学非常勤講師。 世界最大の不妊治療専門機関IVF JAPAN Groupを率いる。統合医療の実践とミトコンドリア研究を基に卵子の質改善の先端的治療に取り組んでいる。2014年冬に世界で初めての卵子のアンチエイジングをテーマにした不妊センター「HORAC」を設立予定。著書に『ドクター森本の不妊は家庭で治せる』(ゴマブックス)など多数ある。

 

作品紹介

Dr.森本の「卵子力」をアップさせるライフスタイルBOOK
赤ちゃんができる、理想的な身体と心になるために(Kindle)

今や6組に1組が不妊症です。原因は卵子の老化。妊娠成功率60%を誇るクリニックで指導しているさまざまなノウハウを伝授します。
発行/学研プラス

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