今回のテーマは「本屋さんとイベント」。下北沢にある本屋B&B(以下、B&B)のオーナーである内沼晋太郎さんにお話を伺いました。B&Bは2012年7月のオープン以来、毎日かかさずイベントや講座を開催しています。またイベント以外にも、「ビールが飲める」「家具が買える」といった特徴も。
実は松井と、代官山 蔦屋書店に引き続き今回も一緒に回ってくれた秋山史織さんはB&Bのインターンスタッフとして、イベント運営の経験があります。そのせいか、会話は具体的なイベント運営やインターンの話にもなりました。
「イベントってどうやればいいの?」「毎日やるって大変じゃない?」「本屋のイベントはどういうものなの?」。そんな疑問に答えていただきました。
「本屋さんのココ」では私と一緒に毎回色々な人に実際に“本屋さん”を楽しんでもらいながら読者の視点にたったレポートも加えてお伝えしていこうと思います。
取材日:2014/10/17
取材:松井祐輔、秋山史織
写真:片山菜緒子
構成:松井祐輔
B&Bがイベントスペースになるまで
第1回はインタビューの前に、B&Bの店内と、本屋さんがイベントスペースになるまでの様子を写真付きレポートでお届けします!
B&Bの店内の様子。約30坪のスペースに本や雑貨がディスプレイされています。普通の本屋さんでは見ないデザインの書棚や照明はヴィンテージの家具。すべて展示、販売しています。
ビールはサーバーから提供されます。ビール以外にもオリジナルブレンドのコーヒーやオレンジジュースなどのソフトドリンクも。
この中で一番大きな家具はデスク。まずはこのデスクにカバーをかけて……。
ひっくり返します!
ひっくり返したデスクの足を、スパナを使って取り外していきます。「板」と「足」になって動かしやすくなったデスクは、イベントスペース脇に収納されます。これはけっこう力仕事!でも、これでスペースが広くなりました。
デスクが片付いたスペースに椅子を並べます。プロジェクター用のスクリーンや椅子をセッティング。椅子は店内にディスプレイしてあるものを中心に、バックヤードに収納してある椅子も利用。登壇者の人数に合わせてマイクも準備します。急にイベントスペースらしくなってきましたね。
最後に天井からカーテンをつり下げます。カーテンは固定式ではなく、取り外しできるつり下げ式。普段はしまっておけるため、邪魔になりません。本屋とイベントをしっかり住み分ける、場づくりの工夫が感じられます。
これでイベントスペースの完成です!ここまで大体30分くらいの作業。短い時間で店内の雰囲気ががらっと変わりました。
イベントスペースは店内奥側。残ったスペースは本屋として営業しています。カーテンの向こう側ではイベントが開催中。そんな状況で本屋さんで買い物をするなんて滅多に経験できないかも。この雰囲気を味わうために、あえてイベント中に行ってみるのも楽しいかもしれません。
次回からは内沼晋太郎さんへのインタビュー!
第2回「毎日やるとイベントが日常になるんです」。
松井 祐輔 (まつい ゆうすけ)
1984年生まれ。 愛知県春日井市出身。大学卒業後、本の卸売り会社である、出版取次会社に就職。2013年退職。2014年3月、ファンから参加者になるための、「人」と「本屋」のインタビュー誌『HAB』を創刊。同年4月、本屋「小屋BOOKS」を東京都虎ノ門にあるコミュニティスペース「リトルトーキョー」内にオープン。
本屋B&B
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
電話:03-6450-8272
営業時間:12:00〜24:00
定休日:なし
http://bookandbeer.com
バックナンバー
- 「本屋さんとイベント」本屋B&B 内沼晋太郎さん第2回
- 「本屋さんとイベント」本屋B&B 内沼晋太郎さん第3回
- 「本屋さんとイベント」本屋B&B 内沼晋太郎さん第4回
- 「本屋さんとイベント」本屋B&B 内沼晋太郎さん第5回