好き嫌いは、死ぬまでなくならない。

千田琢哉『たった2分で、勇気を取り戻す本。』セレクション

更新日 2020.07.30
公開日 2014.10.13
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「人を嫌ってはいけません」
「見かけで人を判断してはいけません」
 そんな説教をする人がいるが、好き嫌いをゼロにすることは不可能だ。
 なぜなら好き嫌いという感情は、人の本能に関わる問題だからだ。
 100%本能むき出しで生きては人間社会が成立しなくなってしまうが、本能を正面から否定するのは自然の摂理に反している。
 「好き嫌いは、死ぬまでなくならないのだな」とだけ、まずは事実を受容しておけばいい。
 私も好き嫌いは激しいが、それは自慢でもなければ恥でもないと思っている。
 好き嫌いの本能は一長一短であり、上手に付き合っていくのが賢い方法だ。
 好き嫌いという未完成の感情を克服しようとして、人間は成長していくことができるのだと感謝するくらいでいいのではないか。
 好き嫌いの活用法としては、仕事にぶつけることだろう。
 好き嫌いが激しいということは、喜怒哀楽が激しいということだ。
 激しい喜怒哀楽には、人の感情を揺さぶる力がある。
 だから、喜怒哀楽の激しさを仕事に活かすことにより、人の心の琴線に触れる業績を生み出しやすい。
 あなたが芸術家なら、燃えたぎる愛を今の作品で表現すればいい。
 あなたがアスリートなら、爆発的な怒りを日々の記録に変えればいい。
 あなたがコンサルタントなら、深い哀しみを新企画に織り交ぜればいい。
 結果として、お金と理解者が集まってくるというわけだ。

 

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

■E-mail
info@senda-takuya.com

■ホームページ
http://www.senda-takuya.com/

作品紹介

たった2分で、勇気を取り戻す本。
君の人間関係を好転させる63の“小さな一歩”

人間関係を好転させるには、屈強な勇者になる必要はない。臆病な勇者になればいい。20代のカリスマ・千田琢哉の63の勇気術。
定価:本体1,200円+税/学研プラス

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