日常、私たちはつい「時間がない」という言葉を連発してしまいがちです。
しかし、時間がない、足りないという前提で仕事をすると、本当に時間が不足する状況を生み出していきます。
しかも、仕事の最中はずっとイライラしっぱなし。
いいことは1つもありません。
慢性的な時間不足感思考の渦に巻き込まれてはいけません。
忙しいときこそ、あえて
「時間は、ある!」と声に出して言ってみましょう。
不思議なことが起こり始めます。
「時間は、ある!」と宣言したとたんに、一瞬にして自分の波動が変わり始めます。
まず自分自身が勇気づけられ、その後の立ち居振る舞いが変化してきます。
あわてずに、1つ1つこなしていけばいいのだと冷静に対処できるようになり、その波動は、周囲にも多大な良い影響を及ぼしていきます。
タイムマネジメントという言葉がありますが、実は時間はマネジメントできないのです。
マネジメントできるのは時間ではなく、仕事だけ。
仕事を管理できない人が、時間のせいにするだけなのです。
仕事の準備の大切さを伝える、有名なエピソードがあります。
1900年代のアメリカで、当時は、まだ小さな会社だったUSスチール社の若き社長に、1人の経営コンサルタントの男が提案をしました。
「忙しくならない、とっておきの方法を教えますヨ!」
①まず、明日やることを、6つ書き出してください。
②次に、それらに、優先順位の番号をふってください。
③あとは、明日、その番号の順番に実行していくだけです。
2カ月後、社長からその男に、1枚の小切手が送られてきたそうです。
それは、今のお金に換算するとなんと数億円分!
後に、USスチール社は世界最大規模の鉄鋼会社になり、教えを実践した社長は鉄鋼王と呼ばれるまでに発展したのです。
その提案をした経営コンサルタントは、アイビー・リー、そしてUSスチールの社長はC・M・シュワッブです。
あなたもこの「忙しくならない、とっておきの方法」を実践してみましょう。
「段取り」にしっかり時間をかけることによって、「なあんだ、自分にもたっぷり時間はあったんだ!」と気づきます。
そして、イライラし始めたときは、あの魔法の言葉「時間は、ある!」を口に出して言いましょう。
佐藤 伝 (さとう でん)
【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長
■佐藤 伝・公式サイト
http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト
http://kodoshukan.jp
作品紹介
行動習慣コンパス(DVD付き)
生き方に迷わない! 後悔しない!
幸せにみるみる成功する人の小さな習慣
これで、人生の9割がうまくいく!45の行動習慣コンパス(羅針盤)を完全公開。白熱ライブ講演を73分にまとめたDVD付き。
定価:本体1,500円+税/学研プラス
バックナンバー
- 箱を用意すれば、中身が入ってくる! (鳥カゴの法則)
- 自分に○(マル)を あげよう
- さわやかなズーズーしさ
- ビビッと感じて、サクッと行動! (ビビサク)
- すべての出来事は、 序章にすぎない!
- 人生には、 楽しいことをする 時間しかない!
- 一寸先は、光
- ないもの以外、全部ある!