時間は、ある!

佐藤 伝『行動習慣コンパス』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2015.03.24
  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

 日常、私たちはつい「時間がない」という言葉を連発してしまいがちです。

 しかし、時間がない、足りないという前提で仕事をすると、本当に時間が不足する状況を生み出していきます。
 しかも、仕事の最中はずっとイライラしっぱなし。
 いいことは1つもありません。
 慢性的な時間不足感思考の渦に巻き込まれてはいけません。
 
 忙しいときこそ、あえて

「時間は、ある!」と声に出して言ってみましょう。

 不思議なことが起こり始めます。

「時間は、ある!」と宣言したとたんに、一瞬にして自分の波動が変わり始めます。
 まず自分自身が勇気づけられ、その後の立ち居振る舞いが変化してきます。
 あわてずに、1つ1つこなしていけばいいのだと冷静に対処できるようになり、その波動は、周囲にも多大な良い影響を及ぼしていきます。
 タイムマネジメントという言葉がありますが、実は時間はマネジメントできないのです。
 マネジメントできるのは時間ではなく、仕事だけ。

 仕事を管理できない人が、時間のせいにするだけなのです。

 仕事の準備の大切さを伝える、有名なエピソードがあります。

 1900年代のアメリカで、当時は、まだ小さな会社だったUSスチール社の若き社長に、1人の経営コンサルタントの男が提案をしました。

「忙しくならない、とっておきの方法を教えますヨ!」

 ①まず、明日やることを、6つ書き出してください。
 ②次に、それらに、優先順位の番号をふってください。
 ③あとは、明日、その番号の順番に実行していくだけです。

 2カ月後、社長からその男に、1枚の小切手が送られてきたそうです。

 それは、今のお金に換算するとなんと数億円分!
 後に、USスチール社は世界最大規模の鉄鋼会社になり、教えを実践した社長は鉄鋼王と呼ばれるまでに発展したのです。

 その提案をした経営コンサルタントは、アイビー・リー、そしてUSスチールの社長はC・M・シュワッブです。

 あなたもこの「忙しくならない、とっておきの方法」を実践してみましょう。

「段取り」にしっかり時間をかけることによって、「なあんだ、自分にもたっぷり時間はあったんだ!」と気づきます。

 そして、イライラし始めたときは、あの魔法の言葉「時間は、ある!」を口に出して言いましょう。

 

佐藤 伝 (さとう でん)

【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長

■佐藤 伝・公式サイト

http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト

http://kodoshukan.jp

 

作品紹介

  • Facebook
  • LINE
  • Pinterest

あわせて読みたい