人生最後の日に やっていたいことを、 今からやろう。

千田琢哉『今日が、人生最後の日だったら。』セレクション

更新日 2020.07.31
公開日 2015.01.26
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 あなたは人生最後の日に、何をやっておきたいだろうか。

 人生最後の日に、嫌いな人と過ごしたい人はいないはずだ。

 人生最後の日に、嫌いなことをやりたい人はいないはずだ。

 人生最後の日に、嫌いなものを食べたい人はいないはずだ。

 誰だって人生最後の日くらいは、好きな人と過ごしたい。

 誰だって人生最後の日くらいは、やりたいことをやっていたい。

 誰だって人生最後の日くらいは、大好きなものを食べたい。

 ところが、現実にはどうだろうか。

 あなたは嫌いな人と、嫌いなことをやりながら、
 あまり食べたくないものを食べて、
 自分をごまかして生きてはいないだろうか。

 ちょっと考えてもらいたい。

 明日もあなたが生きている保証なんて、まったくないのだ。

 明日どころか、今日を生きていられる保証さえもないくらいだ。

 それならば、今から人生最後の日にやっていたいことをやったほうが、ずっと楽しい人生なのではないだろうか。

 私がそれに心から気づかされたのは、これまで身内や知人の葬儀に何度か参加した経験からだった。

 つい昨日まで海外旅行を満喫していた人が、突然亡くなったこともある。

 つい先ほどまで元気に仕事をしていた人が、突然亡くなったこともある。

 余命数ヶ月と宣告され、本当にその通りに病室で亡くなったこともある。

 いろんな死を間近で見てきて、自分はちゃんと死ぬために、ちゃんと生きようと誓った。

 ちゃんと生きるということは、
 人生最後の日に納得できる死に方を目指すことだ。

 

 究極の話、人生はすべて自己満足でいい。

 毎日が一生と考えれば、会う人すべてを大切な人として接することができる。

 毎日が一生と考えれば、どうでもいい人とは会わなくなる。

 毎日が一生と考えれば、まあまあ好きなものは食べなくなる。

 毎日が一生と考えれば、本当に好きなことを仕事にしようと思う。

 毎日が一生と考えれば、未来を懸念している暇などなくなる。

 今日を人生最後の日として生き続ければ、間違いなく最高の人生になるはずだ。

千田 琢哉 (せんだ たくや)

文筆家。 愛知県犬山市生まれ、岐阜県各務原市育ち。 東北大学教育学部教育学科卒。 日系損害保険会社本部、大手経営コンサルティング会社勤務を経て独立。 コンサルティング会社では、多くの業種業界における大型プロジェクトのリーダーとして戦略策定からその実行支援に至るまで陣頭指揮を執る。 のべ3,300人のエグゼクティブと10,000人を超えるビジネスパーソンたちとの対話によって 得た事実とそこで培った知恵を活かし、 “タブーへの挑戦で、次代を創る”をミッションとして執筆活動を行っている。

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■ホームページ
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