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クレヨンで壁に落書きしたり、隣の家の洗濯物を汚したり…
いたずらがひどくて「悪い子!」と叱ってしまいます。
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☆ 悪いのはその子じゃなくて「行動」。
生まれついての悪い子なんていません。
でも、ちょっと目を離したすきにいたずらをして「キャー!」なんてこと、よくありますよね。
そんなとき「あなたは悪い子!」と叱ってしまうと、自分の存在と「悪い」がつながって「自分は悪い子なんだ」と自信が育たなくなってしまいます。
叱るときは、子どもの人格ではなく行動に焦点を当てて「○○はやめてね」などと言うのがいいそうです。
私の実家には、叔母の化粧品を顔中に真っ白につけた私の写真が残っています。写真を撮ったのは父でしたが、よく、それをネタに「おまえはいたずら者だった」とからかわれました。
子どもが何かをやらかしたときは、危険がなければ、叱る前にまず写真を撮るのはいいアイデアです。
たいていの場合、撮っているうちに「まあいいか」という気持ちになれますし、「大きくなったらこれでからかってやろう」とポジティブに受け止められるようになりますよ。
その後、深呼吸をしてから「どうやって片づけたらいい?」「ママ困るなあ、どうしよう」など、子どもにやったことの意味と後始末の方法を考えさせると、子どもが自分から「ごめんなさい。もうしません」と言ってくることもあるそうです。
電車で騒ぐ、人前でだだをこねるなど、子どもが「わざと」悪い子になる場合、「叱ったり怒ったりでもいいから、こっちを見て! ママ無視しないで!」と主張しているのです。
子どもとしっかり目を合わせて「ママはちゃんとあなたを見ているよ」と知らせると「悪い行動」をやめられることもありますよ。
曽田 照子 (そだ てるこ)
千葉県出身、東洋大学文学部卒業。広告制作プロダクションでコピーライター経験後、フリーライターとして独立。現在は3人の娘の子育て経験を生かした書籍を執筆している。著書に「お母さん、ガミガミ言わないで! 子どもが勉強のやる気をなくす55の言葉」(学研パブリッシング)、「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたときに読む本」(中経出版)などがある。
速水 えり (そだ てるこはやみ えり)
かわいいイラスト、ハウツーもののイラスト、子ども向けのイラストなどを中心に創作。男女3人の子育ての日々をコマ漫画にしたりと、子育てをエンジョイ中。
作品紹介
つい、わが子に言ってしまうキツイ一言…。へっちゃらなようで子供はしっかりヘコんでます。そんな時の「いい方法」を教えます!
定価:本体1,300円+税/学研プラス