まず、あなたが本当に咲かせたい「お花の種」を選びましょう。
　前にもお伝えしたように、それには他人の基準ではなく、自分の基準で考えてみること。なかでも「自分の心地よさ」が、一番大切です。

　では、「自分の心地よさ」って、いったいどういうことでしょう？
　たとえば、友人の青山雅子ちゃんは、平日はフルタイムで仕事をこなし、週末に手帳セミナーなどのビジネスをしています。
　そんな彼女は、「分刻みのスケジュールをこなすことが楽しくて、充実感を覚える」そうです。
　ある日、雅子ちゃんの予定を聞いて、びっくりしました。
　朝は５時に起きてブログを書き、８時から私とモーニング、１０時からはセミナーへ行き、ランチ後にはお友だちとティータイム、そして夕方は京都へお出かけし、夜は住んでいる大阪に戻って旦那さまと外食するというのです。
　みごとに、やりたいことを全部網羅していて、充実してる！　さすが手帳セミナーが大人気な雅子ちゃんだ！　と思いました。
　でも、私は、彼女のような生活では心地よくなれません。
　のんびりすることが好きなので、手帳はほぼ毎日まっしろ。その日は、朝、雅子ちゃんとモーニングを一緒にできただけで、充実感たっぷりでした。

　幸せとは、「心が満たされて豊かな状態」のこと。でも、何によって心が満たされて豊かな状態になるかは、人それぞれです。
　毎日、アクティブに動きまわるのが、雅子ちゃんの幸せのカタチ。
　いつものんびりできるのが、私の幸せのカタチ。
　どちらがいいとか悪いとかではなく、私たちは、それぞれが自分の心地よさに従って生きているだけ。
　私と雅子ちゃんは志こそ似通ってはいますが、理想のライフスタイルや幸せのカタチは違うのです。

　大人になればなるほど、しがらみや、いろいろな事情が絡み合い、つい自分の素直な気持ちを置いてきぼりにしがちではないでしょうか。
　でも、思い通りの人生をつくるために、まず大切なのは「自分の心地よさ」を知り、自分の感覚に素直に従うことなのです。
「こうあるべき！」という姿なんて、１つもありません。
　自分の感覚に耳を傾け、自分が本当に求める幸せや成功のカタチ――そう、「どんな花として咲きたいのか」を見定めていきましょう。

水原 ゆり (みずはら ゆり)