最小限レシピで最大限においしくする、極うま焼き菓子の秘密

『THEシンプル焼き菓子』

更新日 2021.01.20
公開日 2021.01.18
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ザ・シンプルな材料で作るからこそ、驚きがある。最小限の材料で、最大限においしく!

『THEシンプル焼き菓子』書影

シンプル材料でできるのが、焼き菓子

 お菓子作りというと、たくさんの粉類や材料が必要なのでは、と思いがちですが実は基本の材料は4つだけ。薄力粉、砂糖、卵、バターがあれば大体のものはできてしまいます。便利なミックス粉もたくさんありますが、意外にも少ない材料なので、まずは基本の材料で作ってみると、そのおいしさにちょっとびっくりするはずです。

 本書、「THEシンプル焼き菓子」では、材料も手順も最小限に。でも最大限においしくなるようなコツを詰め込みました。

 シンプル材料だからこそ、このコツで大きく味や出来栄えが左右されます。逆を言えば、このコツさえ押さえてしまえば、アレンジは無限大。自由に、具材をアレンジして自分なりに楽しむことができますよ。

「(マフィン)ふわふわ生地×黒糖」紙面

(マフィン)ふわふわ生地×黒糖。黒糖がサクサクしゅわっと口の中で黒糖の塊がほどけます。まわりはふわふわ生地だから、食感のアクセントにもなり一口食べたら止まらない!

コツが大事といわれるからこそ、作る過程が不安になりがちなお菓子づくり

 お菓子作り、作っている過程で少し不安になることありませんか?(この状態でいいのかな?)(このかたさでいいのかな?)(混ぜる順番はこれでいいの?)など、コツが大切、混ぜ方が大切などといわれるお菓子作りだからこそ、不安になることがたくさんあります。

 こちらの本では、作るときに不安に思うことがないように、作る過程の写真は大きくわかりやすく掲載。ひとつひとつが大きく、丁寧に解説されているので、写真を追いながら作れば、失敗なく作ることができるでしょう。著書の藤野貴子さんによると、「かんたんなレシピでも、ポイントはばっちりおさえること」こそがおいしくなる最大のコツだそう。

「パウンドケーキ」紙面

「パウンドケーキのつくりかた」紙面

パウンドケーキのつくりかた。卵2つ使用しますが、2つ一気に入れるのではなく、1つ1つ入れるのがポイント。それぞれ混ぜ具合も変えたほうがうまくいきます。

びっくりおいしい!

 ここまで、コツが大事だ、なんだかんだと言ってきましたが、何よりも重要なのは、シンプルお菓子だからこその、その「おいしさ」。基本の材料だけなのに、「こんなにおいしい!?」と、作った自分への自己肯定感がちょっと高まるほどのおいしさなんです。

 特に、パウンドケーキの「しっとり生地」は、生クリームさえあれば、思い立ったらすぐできるシンプルさですが、一度作ってみたらやみつきになるおいしさ。
 口に入れた瞬間に、卵と生クリームのコクが押し寄せ、生地はなめらか食感。一切、ぼそぼそ感はなく、コクはあるのに後味がすっきりしているから、もう一口、もう一口と思わず口に運んでしまします。焼き立ては、さらに絶品です。

 家にいる時間が長い今、寒い外を横目に、熱々焼き菓子づくりにチャレンジしてみる絶好の機会。お菓子自体の味はもちろん、焼かれている過程のにおいや空気で、きっと癒しのひとときになるはずです。

「あまじょっぱいクラッカー」紙面

甘いものだけでなく、あまじょっぱいクラッカーも。お酒のおつまみにもなる、ポリポリ食感がたまりません。

[著者紹介]
 藤野貴子
 菓子料理研究家。フランス料理のシェフの父と、料理研究家の母の影響で幼いころからお菓子作りに興味を持ち、小学生の頃より父の店「カストール」で製菓の手伝いを始める。大学卒業後は、渡仏し、老舗レストランでパティシエールを務めながら、フランス各地をまわり本場の郷土菓子も学ぶ。帰国後はお菓子教室を主宰。本格的な味と、家庭のおやつを両立させたつくりやすいレシピが反響を呼び、雑誌やテレビなどでも活躍中。

商品の紹介

『THEシンプル焼き菓子』書影

■書名:『THEシンプル焼き菓子』
■著者:藤野貴子
■発行:学研プラス
■発売日:2021年1月21日
■定価:本体1,400円+税

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