もくじ
生き物には、どうしてもせずにはいられない習性がある! 生き残りをかけた「超無意味?」なエピソード集
・ドングリをうめずにはいられない シマリス
・火に飛び込まずにはいられない ヒトリガ
・好きな異性にはうんちを投げずにはいられない ゴリラ
・興奮するとダンスせずにはいられない フェレット etc.
動物たちの本能行動をのぞいてみると、思わず「何でそんなことするの⁉」と突っ込みたくなるものばかり! でもホントに無意味? 無目的?
監修は、『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ数々のベストセラーを手がける今泉忠明氏。動物観察の達人に学ぶ、“とんでも行動”に隠された深いワケを大公開! その一部を紹介します。
ハシビロコウのおっかないさが:「たまごに水をかけずにはいられない!」
“何時間も動かない鳥”として有名なハシビロコウ。子育てシーズンになると、くちばしで水をくみ、たまごやひなにかけずにはいられなくなります。
野生のハシビロコウの生息地はアフリカ中東部など。水をかけるのは、気温が高い地域にいるので、熱くなりすぎないように冷やすため。親の愛ゆえなのです。
ヤブイヌのいそがしいさが:「逆立ちしておしっこせずにはいられない」
イヌがマーキングのために柱におしっこするのはよく知られていますが、ヤブイヌのめすのおしっこの仕方はさらに特徴的。両あしを上げ、逆立ちでせずにはいられないのです。
これは、少しでも高い位置にすることで、よりにおいを遠くに飛ばすため。手足の短さゆえに、自己アピールも体力勝負!
ウミガメのやさしいさが:「毎日泣かずにはいられない!」
ウミガメが泣くのは、たまごを産むときだけじゃない! 実は私たちが知らないだけで、毎日海の中でも涙を流しています。
これは、体の中の塩分濃度を調節するため。食べ物と一緒に海水も飲み込むので、目から液体とともに余分な塩分を出しているのです。人間にもそんな機能があったら…!
ウマのハッピーなさが:「変なにおいをかぐと笑わずにはいられない!」
おすのウマは、恋愛をする時期になると、上くちびるをまくりあげてニタ~ッと笑います。
これは、めすのにおいをより多くかぎとって、恋愛できるかどうかを探るため。鼻腔と上あごの間にある器官を空気にさらすことで、特別なにおいをかぎとることができるのです。気になるめすを見て、いやらしい笑みをうかべている…なんて思わないでくださいね。
生き物のことをよく知りたければ、まずは習性観察から。どうしてそんな習性が生まれたのか、「なぜ?」を想像しながら読んでみてください。
商品の紹介
■書名:『これをせずにはいられない! 動物たちの悲しき習性図鑑』
■監修:今泉忠明 著:こざきゆう 絵:ヨツモトユキ
■発行:学研プラス
■発売日:2020年6月4日
■定価:本体900円+税
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