もくじ
大人も、子どもも昆虫が必死に生きる姿に涙!
知ると、思わず涙せずにはいられない昆虫のあまり知られていない生態ネタを集めた『泣けるぜ!昆虫』が発売になりました。
昆虫の悲しい生態を描いた「自然」、人間のつくった環境でたくましく生きる姿を描いた「人間と昆虫」、そして、人間の解釈に翻弄される「人間の勝手」という3章からなる109のエピソードと8つのコラムから成る本書は読書の秋に最適。虫の鳴き声を聞きながら、ぜひ読んでみてください。
クロシジミ「起きるのがちょっとおそくなると食べられるんです」
クロシジミは、アリとの共生で有名なシジミチョウです。
幼虫はクロオオアリの巣で育てられ、食べものはアリからもらいます。クロシジミの幼虫はアリが好きな蜜のようなものを出しているので、アリとなかよくくらしていけるのです。
ところが、羽化した成虫はそれが出ません。アリがあまり動けない朝早くに羽化した成虫は必死になって巣の外に出て、草などにのぼってはねをのばします。しかし、寝坊したものは…(続きは『泣けるぜ!昆虫』32ページ)。
他にも……
生態が泣ける!
けんかに勝っても、めすがほかのおすと交尾することかあるカブトムシや、交尾のあともおすに閉じこめられてしまうノコギリクワガタ、ほかの巣のアリと戦ったあとに自分の巣のなかまに殺されてしまうアリ、落ちるときは親も幼虫も一家全員で落ちてしまうオオヒラタシデムシなど、泣ける(笑える!?)昆虫ネタが盛りだくさん! 全55種登場!
人間との関係が泣ける!
散弾銃でうたれたアレクサンドラトリバネアゲハ、横断歩道をわたっていても、自動車にひかれてしまうミクラミヤマクワガタや、ウシの肉をおいしくするためにウシに食べさせている配合飼料のせいで、おいしいウシのうんちを食べられなくなったダイコクコガネなど、人間のせいで悲しくなった昆虫たちの話を計18話載せています。
人間の勝手で、泣いている昆虫がいる!
外来種といわれているのに、もといたところがわからないアオマツムシ、わけのわからない種名をつけられた「ツシマカブリモドキ」、こぶがあるのかないのかわからない種名の「コブナシコブスジコガネ」、昔は人気者だったのに今はきらわれている「クマゼミ」など、人間の勝手できらわれたり、へんな種名をつけられて泣いている昆虫、36種を紹介します。
昆虫にまつわる悲しい話
北海道の登山隊がミニヤコンガで遭難したときに再発見されたウンナンシボリアゲハや、昆虫好きのあこがれの昆虫学者の泣ける話を載せています。
全ページオールカラー!
必死になって生きている昆虫たちの姿に、元気をもらえること間違いなしの一冊です。
商品の紹介
■書名:『泣けるぜ! 昆虫』
■監修:岡島秀治
■イラスト:
■発行:学研プラス
■発売日:2019年7月11日
■定価:本体900円+税
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