箱を用意すれば、中身が入ってくる! (鳥カゴの法則)

佐藤 伝『行動習慣コンパス』セレクション

更新日 2020.07.27
公開日 2015.03.31
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 有名なおもしろいゲームがあります。
 あなたが、とても素敵な「鳥カゴ」を買うのです。
 そしてその鳥カゴだけを玄関に置きます。
 肝心の鳥は、カゴの中にいません。
 でもかわいらしい鳥の家や水飲み場やエサ場はきちんと鳥カゴの中に用意しておきます。

 あなたは、毎日毎日この空っぽの鳥カゴを見ながら出勤することになります。
 休みの日には、友人が来てこう言うでしょう。
「おい、鳥はいつ死んだんだ?」
「いやー、鳥は最初からいないんだよ」
「えっ、なんだって!? 空の鳥カゴだけ置いておくヤツなんていないぞ!」
 別の友人は次のように言うかもしれません。
「そんなに鳥が欲しいなら、私が誕生日にでも、鳥をプレゼントしましょうか?」

 自分で買うか、人からもらうかは別として、1年以内に、あなたの鳥カゴの中にはちゃんと小鳥が入っているはずです。

 何が言いたいかというと、もし小鳥が欲しければ鳥カゴを先に用意してしまいなさいということなのです。
 中身があるから、合わせて箱を用意すると思いがちですが、欲しいモノがあれば、先にそれが入る「箱」を用意するのです。

 ただ、用意しても、押し入れの奥にしまっておいてはダメです。
 毎日自分の見えるところに置くことがポイントです。

 小鳥が欲しければ、鳥カゴを。
 熱帯魚が欲しければ、水槽を。
 コーヒーが欲しければ、コーヒーカップを。
 旅行が欲しければ、旅行カバンを。
 人生のパートナーが欲しければ、共に暮らす家を。
 お金が欲しければ、財布と金庫・貯蓄専用口座を。

 気に入った入れ物を用意して、たえず感情を込めてニヤニヤ眺める。
 ただ眺めるだけで良いのです。
 箱が用意されていると、人はそのマジックボックスの中に中身を入れたいという本能的欲求にかられます。
 それが毎日重なると、しだいに潜在意識に入っていき、やがてその想いが中身を、まるで磁石のように引き寄せるのです。
 
 箱をあらかじめ用意しておくと、
 それに見合った中身が入ってくるように物事が動き出します。
 中身が欲しければ、まず先に箱を用意してしまいましょう。

 

佐藤 伝 (さとう でん)

【習慣の専門家】行動習慣マイスター 1958年生まれ。福島県出身。明治大学卒。
都心にて創造学習研究所を30年間にわたって主宰。
NHK テレビ「おはよう日本」や雑誌「日経ビジネス アソシエ」でも、習慣のエキスパートとして紹介される。
氏の一貫したテーマは「習慣」であり、「習慣」に関する著作は、国内外で累計100 万部を突破している。 上場企業や教育機関での「行動習慣」についての講演は、わかりやすく具体的で、すぐ実践できるとその即効性が大好評。 問題解決9マス・ノートは、海外のメディアにも取り上げられ、ウィーン講演に続き、ニューヨーク・ミラノでも講演依頼が入るなど、その活躍のステージを広げている。 「なんとなくイイ気分」で生きることが最も大事と、独自の理論を展開。 そのスピリットを世界に伝えるため、自宅で学べる「行動習慣ナビゲーター認定講座(Dream Navigator?)」をスタートさせ、超・人気講座となっている。 親しみやすく謙虚な人柄から、「習慣といえば、伝ちゃん先生」と幅広い年齢層に慕われている。 国際ナイン・マトリックス協会会長

■佐藤 伝・公式サイト

http://satohden.com
■行動習慣ナビゲーター認定講座・公式サイト

http://kodoshukan.jp

 

作品紹介

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