これからの女の子が 身につけるべき大切な「力」(後編)

和田秀樹『幸せな女の子の育て方 』セレクション

UPDATE 2020.07.31
公開日 2015.03.16

*目指したいのは「自分の能力・実力で食べていける」女性

 娘さんが結婚するかしないかは、本人の意思と縁の問題ですが、将来どんな状況になっても社会的に自立していける力をしっかり身につけさせるのは、親御さんの重要な役割なのです。自活することができないという理由で、男性にしがみついて生きていかなければいけないとしたら、それは親としても喜ばしいことではないでしょう。
 社会的自立を果たせる女の子に育て上げる。もっとわかりやすい表現をすれば、「自分の能力・実力で稼いで食べていける女の子に育て上げる」ことが、わが子の幸せな人生に直結するのです。
「自立」。当たり前のように言われる言葉だけに、かえって掘り下げて考えることが少ないかもしれません。そのため、「ではどうしたら、社会的自立を獲得できるのか?」と問われると、意外に返答に窮してしまうお母さんもたくさんいるはずです。
 社会的自立を実現するためのファクターはさまざまあり、個人によってちがってくる部分はあります。しかし、すべての女の子に共通する不可欠のベーシックファクターは何かと言えば、「知力」「学力」。これからの時代を幸せに生きていくためには、人生の基礎力である、このふたつを無視することはできません。
「知力と学力が不可欠だとしても、それはなぜ?」。きっと多くのお母さんが、いまそう思われていることでしょう。
 知力・学力は、単に有名校に入るための道具ではありません。なぜ重要なのか、その本質的な理由は、
①人生の選択肢を増やし、
②自分の能力・実力で食べていくためのベースとなり、
③いざというとき、能力を生かした転職が可能になるなどのリスクヘッジにもなり、
④ 結果的に幸せな人生を実現する可能性を広げる
 ——という4つのポイントに集約することができます。

和田 秀樹 (わだ ひでき)

1960年大阪府生まれ。精神科医・教育評論家。東京大学医学部卒。国際医療福祉大学大学院教授(臨床心理学専攻)、一橋大学経済学部非常勤講師(医療経済学)。精神分析学(特に自己心理学)、集団精神療法学等を専門とする。受験アドバイザーとしても精力的に活動し、志望校別勉強法の通信教育・緑鐵受験指導ゼミナールを主宰。東京大学をはじめとする難関大学に挑戦する受験生を指導している。映画初監督作品『受験のシンデレラ』がモナコ国際映画祭最優秀作品賞を受賞するなど、文化面でも幅広く活躍中。

 

作品紹介

8歳までに知っておきたい!幸せな女の子の育て方

これからの厳しい世の中でわが娘を「幸せな女の子」に育てる必須ポイントを、教育評論家・精神科医の和田秀樹氏が本音でコーチ!
定価:本体1,300円+税/学研プラス

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