・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何度も注意しているのに無視して同じ行動を繰り返す息子。
もうホントに憎たらしくて「なんで言うことを聞けないの?」と
強く叱ってしまいます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆ 質問形での注意はやめよう。
遅刻しそう、部屋が散らかっている……そんなとき。子どもが言うことを聞かないと、イラッとしますよね。
ところで、親が子どもに言うことを聞かせたいときって、必ず親側の都合で、子どもを思い通りに動かしたいとき、ではないでしょうか? うちではそうでした。
よく考えてみると、子どもは時間に遅れても気にしないし、部屋が散らかっていても平気。気になったり困ったりするのは、親だけなんです。
そこを踏まえて、言葉をちょっと変えてみませんか?
子どもは疑問形で叱られると意味がストレートに入ってこないのだそうです。
「なんで言うことを聞けないの?」と言うとき、本当に言いたいのは「ママの言うことを聞きなさい」ですよね。
「部屋を片づけよう」でも、まだ抽象的でわかりません。
「オモチャをオモチャ箱に戻してください」ですね。それでもまだぴんと来ない場合は「ぬいぐるみさんをベッドに寝かせてあげて」「電車を車庫に戻してください」などと、遊びの延長と感じられるような言葉をかけると、素直に動いてくれることもあります。
言うことを聞いてくれた場合は、「ありがとう、ママうれしいよ!」と感謝の言葉も忘れずに。喜んで次も動いてくれます。
また、声をかけるときには、子どもの様子を見てからのほうが良さそうです。
子どもが何かしていたら「それが終わったら○○しよう」「もうすぐお客さんが来るから片づけよう」など、すぐにさせようとするのではなく、予告の言葉を挟みます。
子どもだってすぐに切り替えるのは難しいのです。
曽田 照子 (そだ てるこ)
千葉県出身、東洋大学文学部卒業。広告制作プロダクションでコピーライター経験後、フリーライターとして独立。現在は3人の娘の子育て経験を生かした書籍を執筆している。著書に「お母さん、ガミガミ言わないで! 子どもが勉強のやる気をなくす55の言葉」(学研パブリッシング)、「『お母さんの愛情不足が原因』と言われたときに読む本」(中経出版)などがある。
速水 えり (そだ てるこはやみ えり)
かわいいイラスト、ハウツーもののイラスト、子ども向けのイラストなどを中心に創作。男女3人の子育ての日々をコマ漫画にしたりと、子育てをエンジョイ中。
作品紹介
つい、わが子に言ってしまうキツイ一言…。へっちゃらなようで子供はしっかりヘコんでます。そんな時の「いい方法」を教えます!
定価:本体1,300円+税/学研プラス